Reunion love.
「わかんない。ちゃんと説明して」

「いいって。こんなん今更言いたくない」

「太一くん!」


 私がそう怒るのを聞いて、眉を顰めている。

 きちんと太一くんが考えている事を知りたい。
 だって今ただの期待だけじゃなくて初めて首の皮一枚繋がっているのが見えた気がしたから、見過ごしたくない。


「…そもそも嫌いで別れたわけじゃないから。だから、再会した時にまた好きだって思ったら困るって言っただろ」

「会ってみたら普通だったって言ってた」

「あの時は本当にそう思ってた。もう何も思ってないって、でもずっと違和感もあって、どうせ縒りを戻しても上手くいかないから、純花を好きにならない様にすることで必死だった」

「…だから、ずっと突き放してたってこと?」

「中途半端な事をしたって思ってるよ。昨年は、色々と困惑もしてたし、純花に対してどう接したらいいかも何もかも分からなくなった。だから、好きじゃないって言い聞かせて、もう同じことを繰り返さないようにするしかなかった」


 きっと過去の私達に問題があった事は変わらなくて、太一くんは時々変わってないと言ってがっかりした様な怒っている様な態度を取っている時があった。

 それは私がまだ太一くんに対して、利口で面倒を掛けない女になろうとしていたから。私が太一くんに対して、素を見せられなかったから。


「それに、俺は本気で、純花は優しくしてくれて、どんな純花でも受け入れてくれるような男が似合うんだろうなって思ってた。俺じゃ、傷付けるだけで幸せにできないって思ってたし」


 私の今までの態度が太一くんの気持ちをこんな風にさせたのかもしれない。

 そんな言葉を聞いてしまったら、最後のチャンスがあるんじゃないかと思ってしまう。何度も最後のチャンスと思っているのに、いつまで経っても往生際の悪い私が、諦めさせてくれない。
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