Reunion love.
「結局…、私達はどういう関係になるの…?交際を前提にした友達?」

『なんだそのおかしな関係は』

「だ、だって、こんな関係性ないでしょ!上手くいきそうなら縒りを戻すなんて…」

『普通に友達だろ、まだ』

「よ、縒り戻してみてダメだったら別れるって手もあるじゃん」


 そう提案すると数秒の無言の後『いや、無理だろ』と返って来た。その数秒の間で一応この提案を考えはしてくれたらしい。

 だけど私のおかしな発言になって冷静になったのか無理とバッサリ切られてしまった。


『縒り戻してダメだった時よりも、戻すために努力してみたけどお互いに友達で良いってなったの方が、ダメージ少ないし』

「…それはそうだけど、恋人の方が、いつもより当たり前に会えるし…。また1年空いちゃったら…」

『そんなことなんねぇから。ちゃんと連絡する。それに、両片思いの期間も楽しいかもしれないし』


 太一くんから両片思いなんてワードが出てくるなんて思わなかった。そんな楽しそうなワードを聞いてしまったら、悪くないと流されてしまう。

 色々考え込んでいると電話の奥から少しだけ笑い声が聞こえてくる。


「…?何笑ってんの?」

『変な会話だよなって思って。普通相手が自分を好きかどうか探り合う駆け引きが恋愛って楽しいんじゃねぇの?』

「太一くんと私の間にそれは拗れるって痛い程分かった」

『それは否定しない。とりあえず来週土曜で良い?』

「何が?」

『暇なら出掛けよう。どっか』


 デート、とは言われていないけれど、これはまさかデートのお誘い…?
< 77 / 117 >

この作品をシェア

pagetop