Reunion love.
 最初のお誘いを太一くんから受けるなんて思っていなくて、感動で声が出ない。電話なのになんて致命的な…!


『…聞いてんの?』

「きっ、聞いてる!来週土曜死んでも空ける!」

『死ぬな。とりあえず、どこ行きたいか考えといて』

「…わかった」

『それじゃ』


 ツー…ツー…と耳元で通話が切れた合図の音が聞こえてきて、スマートフォンを耳から外した。

 今、結構色々凄い事が起きた気がするのに、あっさりすぎる太一くんの電話で実感が湧かない。若干甘さが足りないのが、もっとと欲張りたくなるのに、その内糖分過多でしょと言いたくなる程の甘さが時々降ってくるのが太一くんから離れられないポイントな気がする。

 この感覚、久しぶり過ぎて忘れてた。塩と甘さの塩梅がたまらなく沼なのだ。

 太一くんも向き合ってくれるなら、もしこれでやっぱり付き合えないと言われても、少しは納得できるのかもしれない。

 …太一くんにかなり振り回されているなと思っていたのだけど、昨日の出来事はもしかしたら私が太一くんを振り回してしまったのかもしれない。
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