Reunion love.
 こんな話をしながらもたこ焼きを焼く作業は止めない。私は話に夢中になり手が止まるのだけど、太一くんは器用だと思う。


「ていうか、昇進も純花とまた会う前に起きた話だから忘れてただけ」

「そう、だったんだ。今役職は?」

「係長。元々先輩…、及川さんに回る予定だった話が、及川さんが断ったから俺に来ただけ」

「断ったって、何で?」

「式も挙げ終わってようやく子供とか考えれる時期になったし、今役職ついても迷惑かかるって言ってた気がする」

「そっか、そういうのもあるんだね」


 私には想像もつかない話に、話を聞いてなるほどとようやく納得できた。

 30過ぎれば子供の事意識しても何もおかしくはない。私も29なわけだし、欲しいならそろそろ交際をして、結婚まで…、と考えても結構ギリギリな気がする。


「…太一くんは、結婚とか子供どう思ってるの?」

「いや、何も。そもそも俺らはそれ以前の話だし」

「あ…、いや、私とじゃなくてもいいけど、結婚自体に前向きなのかとか」

「あ、そういうこと。いや、それ自体は無理にするものではないって思ってる」


 今の感じはもしかしたら私との未来を少し考えてくれたのではないかと思った。少し驚いた顔してたし、俺らはそれ以前の話って言葉が出てきていたし。
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