Reunion love.
 私が無駄に照れてしまったせいで雰囲気が気まずい空気感になってしまい、目の前で太一くんがやりづらそうに顔を逸らしている。


「窓開けていい?空気の入れ替えしたい」

「う、うん」


 たこ焼きを焼いている間に部屋にも熱がこもってしまった。

 太一くんが立ちあがって部屋の掃き出し窓を開けると、また元の位置に戻ってきて座り、缶ビールを体内に流し込んでいる。


「ごめん、変な質問したせいで」

「いや、別に。俺が勝手に勘違いしただけだし」


 そんな少し気まずいところはあったものの、その後の会話は特に問題も無く進んだ。

 普通に美味しくたこ焼きを食べながら、楽しく会話をして、一緒にお酒を飲む。


「明日は休み?」

「土日は基本休み」

「そっか、私も。何か映画でも見てく?」


 終電までそんなに時間は多く残されていないのは分かっていたけど、いつもより少し長く居てほしくて、どうにか引き止める方法を探していた。

 太一くんはこちらを見ていて、どう返事をするか少し悩んでいる感じがした。


「いや…、流石にそこまで長居するのも」

「それは太一くんが嫌だから断ってる?それとも私に気を遣ってる?」


 そう問い掛けると「嫌とかじゃないけど…」と曖昧な返事がくる。今日は少し押せば折れてくれるんじゃないかなんて、そう期待をした。
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