Reunion love.
「純花」

「ん?」

「そろそろちゃんとこれからの事話さなきゃいけないよな」


 太一くんのその言い方はあまり良い様な話には聞こえなかった。先の言葉を聞くのが怖くて、缶ビールを掴んで喉奥に流し込む。


「良い話じゃないなら聞きたくない」

「違う、ちゃんと向き合わなきゃいけないことを話すだけ」

「向き合わなきゃいけないって…」


 確かに目を逸らしても何にもならないとは思ってた。出掛ける度に相変わらずときめくし好きだと思う。だけど、私達の価値観や考え方がどこか違うのは感じていたし、ダメになりたくなくてどこか見ないふりをしてきたと思う。

 太一くんも今日までその話はしてきていなくて、家に来るのを受け入れたのはこの話をする為だったのかも。


「気持ちの話をするなら、俺は多分純花を好きだと思う。可愛いなって思う部分もあるし、一緒に居て楽しいって思う事も、長く一緒に居たいって思う事もある」

「…だけど、好きだけじゃだめだからって言う話?」

「そもそも好きだけで上手くいってるならあの日別れてなかったと思う」


 今の太一くんの言い方でなんとなくわかってしまった。私との未来をきっと見えてないから、ここで終わりにしたいんじゃないかって。

 いつかそう言われるのかもと思いながら過ごしてきたから、遂にその時が来て苦しくなった。必死に涙を堪えようとするも我慢出来ずに零してしまう私に太一くんは驚いていた。
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