Reunion love.
「別にこれからも普通に出掛けるくらいする。付き合ってるんだから」

「高校時代はさ、私が誘わないとほぼこんな機会無かったじゃん。たまーに誘ってくれてたけど」

「それは…、そうかもだけど。高校の時は、付き合ったはいいけどどうしたら良いか分からなかったのもあるし」

「意外と初心だよね。太一くん」

「うっせぇよ」


 そう言いながらも少し笑っていて、掴んだ私の手はそのまま握っていてくれる。顔を見る為だけに掴んだはずの手なのに、あまりにも自然に握られていて思わずときめいてしまう。

 こんな風にできる人だったなんて知らなくて、少し驚きもある。


「ていうか、今日は何でお泊まり?」

「今までほぼ10年も期間空いてるんだから、話す時間作っても良いんじゃないかって思ってただけ。明日も休みだし…」

「そうなんだ、嬉しい」


 自分達の事をそこまで考えてくれているなんて思わなかったから、少し感動する。高校時代の事を思い出したら全然大人になっても変わらないんだろうなと思っていた。

 隣に立つ太一くんをちらっと盗み見ると、前を見て歩いていて私の視線には気付いているのか気付いていないのか。

 何度も諦めるべきなのかもと思ってきたし、会えない時間も長くて今隣に居るのも不思議なくらいだ。
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