鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
「次に、マーケティング部の部長についてですが、こちらは平川彩芽さんが新たに就任します」
先ほど以上に驚きが広がる。彩芽が企画部を離れるとは誰も思っていなかったに違いない。彼女は多くのヒット商品を生み出しているのだ。マーケティング部に異動するとは想像できるはずもない。
「嘘だろ……なんで俺じゃないんだよ」
永山から嘆きの声が聞こえる。どうやら本気で部長の座を狙っていたらしい。
普段ならば、そんな彼に哀れみの目を向けるところだが、今の梢はほかの人に構う余裕はない。
(部長の代わりに彩芽さんが……)
孝仁の席に彩芽が座っている姿を想像して、胸が痛む。
もっと、もっと孝仁と一緒に働きたかった。一年だけとはあまりにも短すぎる。
「マーケティング部の皆さん、よろしくお願いします。よりよい部署にしていくので、しっかりとついてきてください」
彩芽の声に幾人かが頷く。だが、多くの者はまだ戸惑っているようだ。
あまりいい反応とは言えないが、彩芽は特に気にしていない様子。孝仁と見つめ合い、楽しそうに微笑んでいる。
そんな二人が仲睦まじく見えたのだろうか。どこからか「やっぱり結婚の噂、本当なんじゃね?」という声が聞こえてきた。
ただの噂だとわかっていても面白くない。先ほど以上に胸が痛んだ。
先ほど以上に驚きが広がる。彩芽が企画部を離れるとは誰も思っていなかったに違いない。彼女は多くのヒット商品を生み出しているのだ。マーケティング部に異動するとは想像できるはずもない。
「嘘だろ……なんで俺じゃないんだよ」
永山から嘆きの声が聞こえる。どうやら本気で部長の座を狙っていたらしい。
普段ならば、そんな彼に哀れみの目を向けるところだが、今の梢はほかの人に構う余裕はない。
(部長の代わりに彩芽さんが……)
孝仁の席に彩芽が座っている姿を想像して、胸が痛む。
もっと、もっと孝仁と一緒に働きたかった。一年だけとはあまりにも短すぎる。
「マーケティング部の皆さん、よろしくお願いします。よりよい部署にしていくので、しっかりとついてきてください」
彩芽の声に幾人かが頷く。だが、多くの者はまだ戸惑っているようだ。
あまりいい反応とは言えないが、彩芽は特に気にしていない様子。孝仁と見つめ合い、楽しそうに微笑んでいる。
そんな二人が仲睦まじく見えたのだろうか。どこからか「やっぱり結婚の噂、本当なんじゃね?」という声が聞こえてきた。
ただの噂だとわかっていても面白くない。先ほど以上に胸が痛んだ。