至上最幸の恋
「瑛士さん、私……」

 あなたが、大好きです。
 そう言いたい。3年前のように、なんの屈託もなく言いたい。

 でも、もう無理なの。瑛士さんはいま、律さんと幸せなご家庭を築いているのだから。
 だからもう、一緒に歩く未来を願ってはいけない。ただひとつ願うのは……あなたの、幸せだけ。

「とても……とても、嬉しいです。私にとって、一生の宝物ですわ」

 こみ上げる涙を飲み込んで精一杯の笑顔を見せると、瑛士さんも微笑んでくれた。

 この痛みごと、抱えて生きていくしかない。あなたを愛する心を、手放したくはないから。どれだけ苦しくても、私は私のままでいる。そう決めたの。

 大丈夫。この絵が、私を支えてくれるわ。

「よかったよ、今日会えて。休みだから、ふらっと来ただけなんだけど。すげぇ偶然だよな」
「ええ……あの、奥さまはご一緒ではないのですか?」

 なんとなく、尋ねてしまった。

「ああ。休日出勤しなきゃなんねぇってさ。なんか忙しいらしくて、帰りも遅くなるらしい」
「そうですか……日曜日なのに、大変ですのね」

 ご一緒ではなかったことに、ほっとする。私って、嫌な女かもしれないわ。

「飯でも食いに行くか?」
「えっ?」
「いや、まぁ時間があれば、だけどな」

 嬉しい。とても嬉しい。まさか、お誘いいただけるなんて。
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