至上最幸の恋
おしゃべりしながらも、夕子さんは手際よくメイクをしていく。すごいわ。まるで魔法みたいに、どんどん変身していく。
「どう? これ、とっても素敵な色でしょ」
そう言って見せてくれたのは、イチゴミルクのようなピンクのルージュ。とてもかわいらしくて、思わず目を奪われてしまった。
「特にこのルージュが、エリサちゃんのイメージとピッタリなのよ。風間さんも、そう言っていたわ」
「こんなに、かわいらしいルージュが……」
「しかもこれはね、見る角度によって、微妙に色が変わるのよ。ちょっと塗ってみるわね」
夕子さんが、リップブラシで私の唇にルージュをのせていく。口元が一気に華やいだわ。
「ほら、見て。正面から見ると、かわいいベビーピンクでしょ」
「ええ、とても素敵です」
「じゃあ、少し横を向いてみて」
言われた通り、顔を少し右に向けてみる。そのまま視線だけ鏡に戻すと、ルージュの色は、ほんのり青みがかって見えた。
「パールやラメが、たっぷり入っているの。ベースの色はしっかりあるけど、見方によって違う色に見える。モデルとピアニストっていう、ふたつの顔を持つエリサちゃんにピッタリでしょ?」
もう一度、鏡の中を真っすぐ見つめる。
そこに映っているのは、失恋でメソメソしている私じゃない。プロのモデルである、エリサ・ラハティだわ。
「どう? これ、とっても素敵な色でしょ」
そう言って見せてくれたのは、イチゴミルクのようなピンクのルージュ。とてもかわいらしくて、思わず目を奪われてしまった。
「特にこのルージュが、エリサちゃんのイメージとピッタリなのよ。風間さんも、そう言っていたわ」
「こんなに、かわいらしいルージュが……」
「しかもこれはね、見る角度によって、微妙に色が変わるのよ。ちょっと塗ってみるわね」
夕子さんが、リップブラシで私の唇にルージュをのせていく。口元が一気に華やいだわ。
「ほら、見て。正面から見ると、かわいいベビーピンクでしょ」
「ええ、とても素敵です」
「じゃあ、少し横を向いてみて」
言われた通り、顔を少し右に向けてみる。そのまま視線だけ鏡に戻すと、ルージュの色は、ほんのり青みがかって見えた。
「パールやラメが、たっぷり入っているの。ベースの色はしっかりあるけど、見方によって違う色に見える。モデルとピアニストっていう、ふたつの顔を持つエリサちゃんにピッタリでしょ?」
もう一度、鏡の中を真っすぐ見つめる。
そこに映っているのは、失恋でメソメソしている私じゃない。プロのモデルである、エリサ・ラハティだわ。