始まりは一夜の出会いから
その日、もう一件カフェで待ち合わせがあった。
私もこの場に連れて来られたけど、来てよかったのか凄く悩んでしまう。なぜなら約束は、新くんの親族の方だ。新くんの家庭は複雑で、実の母、義父、弟さん、そして、小さい頃には一緒に住んでいなかったが実の父も当然いる。
実の父とは今まで疎遠で高校卒業の時に連絡を取ったきり、それ以来会っても居なければ話もしていなかったそう。
弟さんとは連絡を取れる状況にしていた新くんが、結婚の事を伝えると、新くんの実のお父さんとつながりを持っていた弟さんが、4人で会わないかと今回声を掛けてきたそうだ。
弟さんと新くんは異父兄弟、なのだけど、昔実の父親が新くんに会いに来た際、弟さんが会ってそれから連絡先を交換していて、今回のご縁が出来たのだけど、新くんの顔は昼間と違ってどうも浮かない。
緊張とは違う、何を話せばいいのかまだまとまっていないようにも見える。
「…新くん。無理に会わなくてもいいと思うよ。私は」
「…いや、ちゃんとしなきゃいけない事もう1つあったから、会うよ」
硬い表情のまま新くんはテーブルの上のアイスコーヒーを眺めて、氷が解けてカランと時々音を鳴らすのを黙って見ていた。
普段なら気にならない氷が解ける様も、今はこの待ち時間で少しでも気を紛らわそうと私も新くんも必死だった。
18歳の時に連絡を取ったきり、顔は会っていないから覚えていないという新くん。そんな父と再会するとなって緊張しないはずがない。
私もこの場に連れて来られたけど、来てよかったのか凄く悩んでしまう。なぜなら約束は、新くんの親族の方だ。新くんの家庭は複雑で、実の母、義父、弟さん、そして、小さい頃には一緒に住んでいなかったが実の父も当然いる。
実の父とは今まで疎遠で高校卒業の時に連絡を取ったきり、それ以来会っても居なければ話もしていなかったそう。
弟さんとは連絡を取れる状況にしていた新くんが、結婚の事を伝えると、新くんの実のお父さんとつながりを持っていた弟さんが、4人で会わないかと今回声を掛けてきたそうだ。
弟さんと新くんは異父兄弟、なのだけど、昔実の父親が新くんに会いに来た際、弟さんが会ってそれから連絡先を交換していて、今回のご縁が出来たのだけど、新くんの顔は昼間と違ってどうも浮かない。
緊張とは違う、何を話せばいいのかまだまとまっていないようにも見える。
「…新くん。無理に会わなくてもいいと思うよ。私は」
「…いや、ちゃんとしなきゃいけない事もう1つあったから、会うよ」
硬い表情のまま新くんはテーブルの上のアイスコーヒーを眺めて、氷が解けてカランと時々音を鳴らすのを黙って見ていた。
普段なら気にならない氷が解ける様も、今はこの待ち時間で少しでも気を紛らわそうと私も新くんも必死だった。
18歳の時に連絡を取ったきり、顔は会っていないから覚えていないという新くん。そんな父と再会するとなって緊張しないはずがない。