始まりは一夜の出会いから
「顔ボロボロだし外に居たくないですよね?俺の家、近いんですけど来ます?」

「え…?」

「というか、そんな状態の貴方をそのまま帰す様な男じゃないので、諦めてきてください」


 そう言って私にスーツのジャケットを肩に掛けさせて、そのまま手を引いてどこかに向かっていく。

 今、俺の家って言ったんですか?



─────────☁︎·̩͙



 ああ、バカ。何流されるまま家に来ているの私。

 そんな後悔も知らずどうぞと洗面所に通されてタオルを渡される。

 ハンドタオルを受け取って洗面所で腫れている目を中心に洗う。

 メイク道具は鞄の中にあるし、直せる。
 それにしても本当に酷い顔をしている。

 アイライナーで引いた目元とかもボロボロに取れて、よくこれで外を歩けたものだ。

 顔を丁寧に洗って、メイクを落とすとタオルで顔の水気を拭きとった。
< 38 / 140 >

この作品をシェア

pagetop