転生脇役令嬢は原作にあらがえない
わたくしが謝ると、クレイヴはきょとんとしたような顔になった。
「その……クレイヴは、ロッテのことを、苦手だと言っていたのに……」
わたくしはあのデビュタントのパーティーの後、ロッティ・アーチボルト嬢……ロッテと友達になったわ。それもこれも、悲惨な未来を未然に防ぐため。
というのも、花まつりは貴族も平民も関係なく花まつりに足を運ぶのだけれど、位の高い貴族は平民を装ってまつりを楽しむ方もいらっしゃることもあるの。今年は原作通りであれば、その中に原作におけるロッティ・アーチボルトの未来の婚約者である、王太子殿下もいらっしゃるの。そして、そのお忍びの最中にロッティ・アーチボルトと出会い、王太子殿下はロッティ・アートボルト嬢を好きになるきっかけになるのだわ……。
未来の婚約者を奪ってしまうのは忍びないけれど、婚約がロッティ・アーチボルトや王太子殿下の破滅のきっかけになるのだもの、何としてもこの出会いは防がなくてはならないの。
だから今日の花まつりでは、彼女と一緒にまつりに行くことにしたのよ。原作の中でロッティ・アーチボルトが足を向けた場所に行かなければ、きっと阻止できるわ。
本当ならそもそもロッテを花まつりに連れていかなければいいのだけど、原作のロッティ・アーチボルトはお忍びで花まつりに行っていたから、わたくしと会っていない間に花まつりに一人で行かれるより監視した方が安全だと思うのよね。
それから、ロッテと一緒に出かけるのにクレイヴを誘うべきではないと思うのだけれど、原作でクレイヴは花まつりに行ってなかったの。だからできるだけ原作と違う行動をとった方がいいと思ってのよ。
でも……。
「ああ、そのことですか。構いませんよ」
ふたりきりでないのを、あっさりと受け入れられてしまうとそれはそれで、なんだかむっとしてしまう。ううん、わたくしが言い出したことなのだから、腹を立てるのは身勝手すぎるのだけれど。
「アーチボルト嬢は花まつりは初めてでしょう」
「……優しいのね」
「ポーラ」
「その……クレイヴは、ロッテのことを、苦手だと言っていたのに……」
わたくしはあのデビュタントのパーティーの後、ロッティ・アーチボルト嬢……ロッテと友達になったわ。それもこれも、悲惨な未来を未然に防ぐため。
というのも、花まつりは貴族も平民も関係なく花まつりに足を運ぶのだけれど、位の高い貴族は平民を装ってまつりを楽しむ方もいらっしゃることもあるの。今年は原作通りであれば、その中に原作におけるロッティ・アーチボルトの未来の婚約者である、王太子殿下もいらっしゃるの。そして、そのお忍びの最中にロッティ・アーチボルトと出会い、王太子殿下はロッティ・アートボルト嬢を好きになるきっかけになるのだわ……。
未来の婚約者を奪ってしまうのは忍びないけれど、婚約がロッティ・アーチボルトや王太子殿下の破滅のきっかけになるのだもの、何としてもこの出会いは防がなくてはならないの。
だから今日の花まつりでは、彼女と一緒にまつりに行くことにしたのよ。原作の中でロッティ・アーチボルトが足を向けた場所に行かなければ、きっと阻止できるわ。
本当ならそもそもロッテを花まつりに連れていかなければいいのだけど、原作のロッティ・アーチボルトはお忍びで花まつりに行っていたから、わたくしと会っていない間に花まつりに一人で行かれるより監視した方が安全だと思うのよね。
それから、ロッテと一緒に出かけるのにクレイヴを誘うべきではないと思うのだけれど、原作でクレイヴは花まつりに行ってなかったの。だからできるだけ原作と違う行動をとった方がいいと思ってのよ。
でも……。
「ああ、そのことですか。構いませんよ」
ふたりきりでないのを、あっさりと受け入れられてしまうとそれはそれで、なんだかむっとしてしまう。ううん、わたくしが言い出したことなのだから、腹を立てるのは身勝手すぎるのだけれど。
「アーチボルト嬢は花まつりは初めてでしょう」
「……優しいのね」
「ポーラ」