大好きな先輩は(S)王子様でした(マンガシナリオ)
心に大きな穴が空いてしまったのとは、少しだけ違う。

心に空いていた穴が、修復されていた小さな穴が、また広がっていくのを感じる。

その縁で、私は、直そうともせず、ただ立っている。

何も、出来ない。
無力な自分だ…。

私はいつの間にか、茅実先輩に電話をかけてしまっていて、ハッと気付いてすぐにきった。

な、何をしているの?私は…これ以上、茅実先輩に嫌われたくないのにっ…。

スマホの黒い画面には、また私のぐちゃぐちゃの顔が写り始めた。

最近は素直に自分の顔が見えるようになってきたけれど、またあの顔が見えてすぐに顔をそらす。

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