女装メイドの従者と、婚約破棄された悪役令嬢は、幸せな結末を目指します
第四十八話 学園祭最終日
とうとう学園祭最終日。これで最後となると、なんだか日々があっという間な気がする。
会議室の中は外部の喧騒が遮断され、静寂が保たれていた。窓の外からは、学園祭最終日の熱気がわずかに伝わってくる。ロミーナと二人きりで座っていると、室内の静けさがかえって二人の間に流れる重い空気を際立たせていた。
ドアをノックし、やってきたシヴァが紅茶を入れてくれる。それを飲みながら、私は視線をロミーナに移した。
今日の彼女は髪をアップに纏めており、可愛らしさよりも色気の方が勝っている。何か考え事をするように虚空を見つめる姿は様になっていた。
「ロミーナ嬢、学園祭はいかがでしたか?」
「え、えエ……もちろン、楽しめましたワ」
急なことに、ロミーナは慌てて笑顔を取り繕っていた。ただ待つだけの時間というのもつまらない。せめて何か楽しい話題を振ってみよう。
「どこに行きましたか? 私はイザベラとマルグリータと一緒に広場へ行ったんです。工芸品や香水を見て回るのも楽しかったですよ」
「私も行きましタ。ライハラの商店が昨年よりも多くテ……なんだカ、懐かしくなりましタ」
一瞬元気さを取り戻したと思ったのに、また表情が暗くなっていく。
「ライハラが何かありましたか? なんだか、元気がないような気がして」
「ありがとうございまス。えっト……ホームシックみたいなものなんでス」
ロミーナはカップを両手で包み込み、視線を落とした。
「私ハ、両親が辺境伯として跡を継ぐことが決定するまデ、ずっとライハラ連合国の親戚に預けられていましタ」
それから、ロミーナはぽつりぽつりとライハラ連合国での思い出を話してくれた。
暖かい地域であるライハラ連合国で、日焼けしながら外で遊んだこと。木に登って、原産地の果物を食べて、釣りをして、毎日楽しかったこと。ライハラ連合国では貴族と平民の垣根が低く、当たり前のように子供達は貴族と平民が混じって遊んでいた。そこでできた友人、兄や姉代わりの少し年上の人々。人情味のある温かな生活。
「本当ハ、今でも大好きなんでス。でモ、両親が辺境伯を継いデ、後継者争いが落ち着いたからト、この国に連れ戻されテ……」
アマトリアン辺境伯夫妻を思い出す。体面のみを大事にする、底意地の悪そうな彼らならば、ロミーナの意思などお構いなしに連れ戻したことは想像できる。
「ライハラの物を見るたビ、懐かしくテ……良くないですネ。私はリヒハイム王国の民なの二」
そう言うと、また少ししゅんと落ち込んでしまう。私は彼女を励まそうと、その手を取った。
「大丈夫ですよ。この国の民でも、ロミーナ嬢にとってはライハラ連合国が故郷。懐かしくなって当然です」
私が笑顔を見せると、彼女は安心したように微笑み返してくれた。それにしても、婚約者であるステファンは何をしているのだろう。こういう時に慰めてあげるのが婚約者という物だと思っていたのだが。
「ロミーナ嬢。こういうお話、婚約者のステファン様には……」
「申し訳ありません! 二学年の方で揉め事が起きまして」
私が言いかけたところで、ドアをノックしてすぐに職員が駆け込んでくる。その言葉で、ロミーナはすぐに立ち上がった。
「現場ハ?」
「今は警備が間に入って沈静化していますが、念のため報告と現場の確認を」
私の方は見ずに、あっという間に職員と部屋を出てしまう。そんな彼女の後姿を、私は呆然と見ていることしかできなかった。
それからなんだかんだと忙しくなってしまい、ロミーナとゆっくり話をする機会は訪れなかった。交代の時間になり、アレクサンドとイザベラが会議室にやって来る。
「お疲れ様」
「お疲れ様です。もう任せて頂いて構いませんわ」
二人にそう言われて席を立つ。ロミーナの行動は素早く、綺麗なお辞儀を披露するとあっという間に部屋を出てしまった。残された私も急いで部屋を出る。この後はクラス担当だ。
シヴァと廊下に出て、ゆっくりドアを閉めながら「どうか二人が上手くいきますように」と精一杯のエールを送った。
***
人生というものは、額縁の中の絵画を眺めているようなものに近い。
そう思うようになったのは、いつからだっただろうか。
第一王子と言う立場。優秀な頭脳。真面目な態度。決まったことをしていれば、周囲は素晴らしいと褒めそやす。そうして、僕の額縁の中の世界は常に美しい状態に保たれていた。
この美しい状態を保つこと。それが、自分の王子としての仕事だと、ずっとそう思っていた。
「アレクサンド殿下。紅茶をお持ちしましたわ」
侍女が用意した紅茶を、イザベラ嬢がわざわざ持ってきてくれる。礼を言って受け取ると、僕はカップに口を付けた。
会議室は、リリアンナとロミーナが去った後、再び二人きりの静寂に包まれた。重厚な木材のテーブルには、カップを置く微かな音だけが響く。窓から差し込む光は、室内の静かで落ち着いた雰囲気を際立たせていた。
ちらりとイザベラ嬢を見ると、こちらを見ていた彼女と視線が合う。頬を染め、俯く彼女の様子はあまりにも分かりやすかった。僕はとりあえず微笑んで、お茶を濁しておく。
イザベラ・ナンニー二。ナンニー二侯爵令嬢で、侯爵家が営む商品の宣伝、販売を主に動いている活発な人物だ。国の経済を回すことに貢献しており、王族派のナンニー二家の女性らしい働きをしてくれる。成績は学年二位といたって優秀で、仕事を任せても一定以上の成果を収めてくる。
彼女の僕に対する好意を、ずっと前から認識はしていた。それでも、自分には婚約者がいるし、それは彼女の友人だ。決して一線を超えないであろう態度をとり続けているため、無理に彼女から距離を置こうとは別段思っていなかった。
だって、彼女は使えるから。
仕事ができる人間で、分をわきまえてこれ以上むやみに踏み込みはしない。婚約者であるリリアンナ嬢の友人として、常に一歩引き、僕の関心を奪おうと画策することは無い。それでいて、リリアンナ嬢の苦手分野を完璧に補佐してくれる。そういう所を、僕は気に入っていた。
「初めての学園祭はどうかな? 少しは楽しめているといいんだけど」
「ええ。楽しませて頂いていますわ。殿下が手配したブラスバンドも好評ですし、私が手配した業者も広場で商店を開けて喜んでおります。これで、来年の社交界の流行も変わりますわね」
紅茶を飲みながら、よどみなく返事をする。落ち着いた雰囲気、貴族らしい仕草と態度。第一王子という僕と相対するには、手本のような言動だった。
「個人的なことを申しますと、クラスごとに同じ額の資金を用意し、運営を任せているのが面白かったですわ。各クラスの個性が見れて……こういうものですと、案外低位クラスの方が奇抜なアイデアを持ってきていて、楽しめましたわ」
何かを思い出しているのか、彼女は楽しそうに微笑んだ。彼女がそう評するならば、今年の学園祭は良い出来なのだろう。
「イザベラ嬢がそこまで言うとはね。どこが楽しかったんだい?」
僕の言葉に、彼女は少し身体を乗り出した。
「一学年目の低位クラスが。あそこは模擬戦を賭けにしたカフェですが、お客様も模擬戦に参加できますの。私も参加してみたのですよ?」
「イザベラ嬢が、模擬戦に?」
「ええ。模擬戦の内容は特に決まっていないようで、トランプでポーカーを致しましたわ」
イザベラは軽く肩をすくめてみせた。
「私、優勝してきましたのよ。その模擬戦の直後は、ステファン様がいらしまして、騎士クラスの方々が勝とうと躍起になっていましたわ」
ステファンが相手の模擬戦となると、素手での組手になるだろうか。僕の側近として、護衛騎士についてもらう予定の彼は学園一といっていいほどに強い。後輩からすると憧れであり、一度は戦ってみたい相手だろう。良い機会だったかもしれない。
「私はカフェでお茶をしながら様子を見ていましたが、ステファン様の圧勝で……賭けには勝ったはずですのに、ほとんど額は変わりませんでしたわ」
まあ、ステファンが優勝するのは目に見えている。賭けに参加したほぼ全員がステファンに賭けていれば、そういうこともあるだろう。少し拗ねたように話す彼女を見ながら、僕はその時の光景を想像していた。
「長々とお話して申し訳ありません。殿下はどこに行かれましたの?」
「一通りぐるっと見て回っていたかな。ちょこちょこ受けていた報告で、問題があったクラスやトラブルがあった現場は知っていたから。確認しながら回っていたら、自然と生徒が食べ物や飲み物をくれるから買い物のために足を止めることもないしね」
一日目にあった迷子は商人の子供だったようで、二日目には迷子が出ないよう商人が多い広場から一人で外に出る子供がいないよう見張りを配置した。
その他に準備中の従業員同士でぶつかり、物を破損してしまうというのもあった。間に入って双方の話を聞いて、周辺の聞き込みもして、お互いの損害割合の計算もしたっけ。後で行ってみれば、特別大きな問題もなくそのまま営業出来ているようだった。
「この後は、先程ロミーナから伝達があった事故現場に行ってみないとね。彼女なら後始末に問題はないと思うんだけど」
そこまで話していて、ふと気付く。イザベラ嬢は明らかに不満そうな表情をしていた。僕がそのことに気付いたのが分かると、彼女は口を開く。
「それ……殿下は、楽しいですか?」
「え?」
会議室の中は外部の喧騒が遮断され、静寂が保たれていた。窓の外からは、学園祭最終日の熱気がわずかに伝わってくる。ロミーナと二人きりで座っていると、室内の静けさがかえって二人の間に流れる重い空気を際立たせていた。
ドアをノックし、やってきたシヴァが紅茶を入れてくれる。それを飲みながら、私は視線をロミーナに移した。
今日の彼女は髪をアップに纏めており、可愛らしさよりも色気の方が勝っている。何か考え事をするように虚空を見つめる姿は様になっていた。
「ロミーナ嬢、学園祭はいかがでしたか?」
「え、えエ……もちろン、楽しめましたワ」
急なことに、ロミーナは慌てて笑顔を取り繕っていた。ただ待つだけの時間というのもつまらない。せめて何か楽しい話題を振ってみよう。
「どこに行きましたか? 私はイザベラとマルグリータと一緒に広場へ行ったんです。工芸品や香水を見て回るのも楽しかったですよ」
「私も行きましタ。ライハラの商店が昨年よりも多くテ……なんだカ、懐かしくなりましタ」
一瞬元気さを取り戻したと思ったのに、また表情が暗くなっていく。
「ライハラが何かありましたか? なんだか、元気がないような気がして」
「ありがとうございまス。えっト……ホームシックみたいなものなんでス」
ロミーナはカップを両手で包み込み、視線を落とした。
「私ハ、両親が辺境伯として跡を継ぐことが決定するまデ、ずっとライハラ連合国の親戚に預けられていましタ」
それから、ロミーナはぽつりぽつりとライハラ連合国での思い出を話してくれた。
暖かい地域であるライハラ連合国で、日焼けしながら外で遊んだこと。木に登って、原産地の果物を食べて、釣りをして、毎日楽しかったこと。ライハラ連合国では貴族と平民の垣根が低く、当たり前のように子供達は貴族と平民が混じって遊んでいた。そこでできた友人、兄や姉代わりの少し年上の人々。人情味のある温かな生活。
「本当ハ、今でも大好きなんでス。でモ、両親が辺境伯を継いデ、後継者争いが落ち着いたからト、この国に連れ戻されテ……」
アマトリアン辺境伯夫妻を思い出す。体面のみを大事にする、底意地の悪そうな彼らならば、ロミーナの意思などお構いなしに連れ戻したことは想像できる。
「ライハラの物を見るたビ、懐かしくテ……良くないですネ。私はリヒハイム王国の民なの二」
そう言うと、また少ししゅんと落ち込んでしまう。私は彼女を励まそうと、その手を取った。
「大丈夫ですよ。この国の民でも、ロミーナ嬢にとってはライハラ連合国が故郷。懐かしくなって当然です」
私が笑顔を見せると、彼女は安心したように微笑み返してくれた。それにしても、婚約者であるステファンは何をしているのだろう。こういう時に慰めてあげるのが婚約者という物だと思っていたのだが。
「ロミーナ嬢。こういうお話、婚約者のステファン様には……」
「申し訳ありません! 二学年の方で揉め事が起きまして」
私が言いかけたところで、ドアをノックしてすぐに職員が駆け込んでくる。その言葉で、ロミーナはすぐに立ち上がった。
「現場ハ?」
「今は警備が間に入って沈静化していますが、念のため報告と現場の確認を」
私の方は見ずに、あっという間に職員と部屋を出てしまう。そんな彼女の後姿を、私は呆然と見ていることしかできなかった。
それからなんだかんだと忙しくなってしまい、ロミーナとゆっくり話をする機会は訪れなかった。交代の時間になり、アレクサンドとイザベラが会議室にやって来る。
「お疲れ様」
「お疲れ様です。もう任せて頂いて構いませんわ」
二人にそう言われて席を立つ。ロミーナの行動は素早く、綺麗なお辞儀を披露するとあっという間に部屋を出てしまった。残された私も急いで部屋を出る。この後はクラス担当だ。
シヴァと廊下に出て、ゆっくりドアを閉めながら「どうか二人が上手くいきますように」と精一杯のエールを送った。
***
人生というものは、額縁の中の絵画を眺めているようなものに近い。
そう思うようになったのは、いつからだっただろうか。
第一王子と言う立場。優秀な頭脳。真面目な態度。決まったことをしていれば、周囲は素晴らしいと褒めそやす。そうして、僕の額縁の中の世界は常に美しい状態に保たれていた。
この美しい状態を保つこと。それが、自分の王子としての仕事だと、ずっとそう思っていた。
「アレクサンド殿下。紅茶をお持ちしましたわ」
侍女が用意した紅茶を、イザベラ嬢がわざわざ持ってきてくれる。礼を言って受け取ると、僕はカップに口を付けた。
会議室は、リリアンナとロミーナが去った後、再び二人きりの静寂に包まれた。重厚な木材のテーブルには、カップを置く微かな音だけが響く。窓から差し込む光は、室内の静かで落ち着いた雰囲気を際立たせていた。
ちらりとイザベラ嬢を見ると、こちらを見ていた彼女と視線が合う。頬を染め、俯く彼女の様子はあまりにも分かりやすかった。僕はとりあえず微笑んで、お茶を濁しておく。
イザベラ・ナンニー二。ナンニー二侯爵令嬢で、侯爵家が営む商品の宣伝、販売を主に動いている活発な人物だ。国の経済を回すことに貢献しており、王族派のナンニー二家の女性らしい働きをしてくれる。成績は学年二位といたって優秀で、仕事を任せても一定以上の成果を収めてくる。
彼女の僕に対する好意を、ずっと前から認識はしていた。それでも、自分には婚約者がいるし、それは彼女の友人だ。決して一線を超えないであろう態度をとり続けているため、無理に彼女から距離を置こうとは別段思っていなかった。
だって、彼女は使えるから。
仕事ができる人間で、分をわきまえてこれ以上むやみに踏み込みはしない。婚約者であるリリアンナ嬢の友人として、常に一歩引き、僕の関心を奪おうと画策することは無い。それでいて、リリアンナ嬢の苦手分野を完璧に補佐してくれる。そういう所を、僕は気に入っていた。
「初めての学園祭はどうかな? 少しは楽しめているといいんだけど」
「ええ。楽しませて頂いていますわ。殿下が手配したブラスバンドも好評ですし、私が手配した業者も広場で商店を開けて喜んでおります。これで、来年の社交界の流行も変わりますわね」
紅茶を飲みながら、よどみなく返事をする。落ち着いた雰囲気、貴族らしい仕草と態度。第一王子という僕と相対するには、手本のような言動だった。
「個人的なことを申しますと、クラスごとに同じ額の資金を用意し、運営を任せているのが面白かったですわ。各クラスの個性が見れて……こういうものですと、案外低位クラスの方が奇抜なアイデアを持ってきていて、楽しめましたわ」
何かを思い出しているのか、彼女は楽しそうに微笑んだ。彼女がそう評するならば、今年の学園祭は良い出来なのだろう。
「イザベラ嬢がそこまで言うとはね。どこが楽しかったんだい?」
僕の言葉に、彼女は少し身体を乗り出した。
「一学年目の低位クラスが。あそこは模擬戦を賭けにしたカフェですが、お客様も模擬戦に参加できますの。私も参加してみたのですよ?」
「イザベラ嬢が、模擬戦に?」
「ええ。模擬戦の内容は特に決まっていないようで、トランプでポーカーを致しましたわ」
イザベラは軽く肩をすくめてみせた。
「私、優勝してきましたのよ。その模擬戦の直後は、ステファン様がいらしまして、騎士クラスの方々が勝とうと躍起になっていましたわ」
ステファンが相手の模擬戦となると、素手での組手になるだろうか。僕の側近として、護衛騎士についてもらう予定の彼は学園一といっていいほどに強い。後輩からすると憧れであり、一度は戦ってみたい相手だろう。良い機会だったかもしれない。
「私はカフェでお茶をしながら様子を見ていましたが、ステファン様の圧勝で……賭けには勝ったはずですのに、ほとんど額は変わりませんでしたわ」
まあ、ステファンが優勝するのは目に見えている。賭けに参加したほぼ全員がステファンに賭けていれば、そういうこともあるだろう。少し拗ねたように話す彼女を見ながら、僕はその時の光景を想像していた。
「長々とお話して申し訳ありません。殿下はどこに行かれましたの?」
「一通りぐるっと見て回っていたかな。ちょこちょこ受けていた報告で、問題があったクラスやトラブルがあった現場は知っていたから。確認しながら回っていたら、自然と生徒が食べ物や飲み物をくれるから買い物のために足を止めることもないしね」
一日目にあった迷子は商人の子供だったようで、二日目には迷子が出ないよう商人が多い広場から一人で外に出る子供がいないよう見張りを配置した。
その他に準備中の従業員同士でぶつかり、物を破損してしまうというのもあった。間に入って双方の話を聞いて、周辺の聞き込みもして、お互いの損害割合の計算もしたっけ。後で行ってみれば、特別大きな問題もなくそのまま営業出来ているようだった。
「この後は、先程ロミーナから伝達があった事故現場に行ってみないとね。彼女なら後始末に問題はないと思うんだけど」
そこまで話していて、ふと気付く。イザベラ嬢は明らかに不満そうな表情をしていた。僕がそのことに気付いたのが分かると、彼女は口を開く。
「それ……殿下は、楽しいですか?」
「え?」