【番外編更新】虐げられた私の身代わり婚約、そして見つけた幸せ
しばらく無言で星空を見つめていた二人。その沈黙を破ったのは公爵様だった。
「……以前も公爵領で夜空を見たな」
「……そうですね」
まさか公爵様もあの時のことを思い浮かべていたとは思わなかった私は、一呼吸返事が遅れた。しかし、公爵様はそのことを指摘することもなく、言葉を紡ぐ。
「あの夜は、君があまりに綺麗で儚く見えたからな……夜空が君を奪ってしまうのではないかと思った」
「まぁ……!」
私は公爵様の言葉に驚いてしまう。
あの時は確か、お母様のことを考えていたはずだ。お母様が予言の巫女であり、私にもその力があるのかもしれないと聞かされたことに、衝撃を受けていたからだろうか。
「あの時はお恥ずかしいところをお見せしました」
思わず公爵様へと頭を下げる。あの時に可愛いウサギのぬいぐるみをもらったのだったな、と思い出す。あの子は私のお気に入りで、実はこの帝都にも持っていきているくらいだ。
謝罪した私の頭上から、公爵様の声が掛かる。
「いや、いきなり話されたのだ。エスペランサ嬢が話を受け入れるのにも、時間がかかったのは仕方ないと思う。それに、今は落ち着いているのだろう?」
「はい、お陰様で」
そう答えると、公爵様は嬉しそうに破顔する。私も釣られて微笑んだ。
「……以前も公爵領で夜空を見たな」
「……そうですね」
まさか公爵様もあの時のことを思い浮かべていたとは思わなかった私は、一呼吸返事が遅れた。しかし、公爵様はそのことを指摘することもなく、言葉を紡ぐ。
「あの夜は、君があまりに綺麗で儚く見えたからな……夜空が君を奪ってしまうのではないかと思った」
「まぁ……!」
私は公爵様の言葉に驚いてしまう。
あの時は確か、お母様のことを考えていたはずだ。お母様が予言の巫女であり、私にもその力があるのかもしれないと聞かされたことに、衝撃を受けていたからだろうか。
「あの時はお恥ずかしいところをお見せしました」
思わず公爵様へと頭を下げる。あの時に可愛いウサギのぬいぐるみをもらったのだったな、と思い出す。あの子は私のお気に入りで、実はこの帝都にも持っていきているくらいだ。
謝罪した私の頭上から、公爵様の声が掛かる。
「いや、いきなり話されたのだ。エスペランサ嬢が話を受け入れるのにも、時間がかかったのは仕方ないと思う。それに、今は落ち着いているのだろう?」
「はい、お陰様で」
そう答えると、公爵様は嬉しそうに破顔する。私も釣られて微笑んだ。