「世界が違うだけで、こんなにも違うのか!?」【転生したら、魔王の側近でした×親愛なる魔王の君へ】
僕にとって聞き覚えのある声が聞こえてきて、僕は驚く。

「……いずな……」

『おや?僕の名前をどうして知っているんですか?』

……そうだ、思い出した。このモンスター……僕が初めていずなと出会った時……いずなが化けていたモンスターだ。

「……」

どうなってる?いずなが、僕らを襲うなんて……僕がいずなと初めて出会った時みたいに、僕らを試してるのか?

……いや、ルシフェルさんはクロウディア家にあった呪具がなくなったって言ってた。

それがもし、いずなが呪具の化身である、あの呪具のことを指してるのだったら……あの呪具に触れた人がいて、いずながその人を取り込んだのだとしたら。

「……いずなの目的は何?ここに来たのには、なにか理由があるんじゃないの?」

僕がそう問いかけると、いずなは『目的?そんなもの、ありませんよ』と答える。

『それで……あなたは何者ですか?なぜ、この瘴気の中で平然としていられるんです?あそこにいる呪具使いでさえ、辛そうにしているというのに』

いずなが、ジッと僕を見つめた。

……僕の場合は、いずなの呪具の効力である、呪い完全耐性があるからなぁ……。

「……いずなが化身の呪具の持ち主だから、って言ったらいい?」

ここで嘘をついてもな、って思って正直に言ってみる。

多分、このいずなもこの世界にある呪具の化身だろうから、え?みたいな反応しそう。
< 20 / 42 >

この作品をシェア

pagetop