アイドル×総長の生活は大変です!
こんにちはーー!



生涯男装人生の波雨るあですっ!



生まれてからずーーっと、可愛い可愛い言われてきた幸せ者です!


そんな生活が楽しくて、これからも可愛く女の子らしく過ごしていこう!!...と、決心していたんだけど...




【過去】

『るあ。そろそろ、ちやほやされるばかり、ってのは卒業しよう』


『』...っ、え?ちやほやなんかされてないよ〜。どうしちゃったの、パパ?』


いつも私を甘やかしてくれるパパが、そんなこと言うなんて。


『...っ、パパ、男っぽいるあも見たくなっちゃって〜〜』


『...わかった!パパ、待っててね!』


メイクは得意だから、それで可愛さとイケメンさを誇張して...っと!


終いには白に近い薄茶色のウィッグを被る。


『...じゃじゃーん!どお?』


なんの疑いもなく、単純な気持ちでパパに見せに行く。


『...っ、やっぱり...』


そう言って俯いたパパが心配になり、顔を覗き込む。


『...るあ。お前は、今日から男子としてアイドルをやってもらう』

『...っ、え?どういう...』






【過去 end】


ああ言われた時はびっくりしたなあ...


でも、あれは私を守るための言葉だったってわかったからもういいんだ!

そう思ってバッグを乱暴に持ち上げて家を出る。


「...じゃあね、おとうさん」


そう言って猛スピードで細い道を駆け抜ける。

大通りに出たタイミングで、俺に向けられた視線が増えた。


「ねえ、あの子...」

「目の保養過ぎるぅ...」


ああもう、急いでるのに、ガヤがうるさい。


そう!今日は高校の入学式なんだ。


「っ、ふーっ、ぎ、ぎりぎりせえふ...」


力無い声でそう呟く。

息が荒いまま体育館に向かうと、ぐらりと体が傾いた。


あ、やばーー


「...っと...」


ふわっと、大自然みたいな心地良い香りが辺りに広がり、くらりとめまいがする。


「へ...?」

「ん?あれ?」


「ノウ...!?!?」「るあ...!?」


私を抱きとめてくれたのは、なんと幼馴染の神風ノウだった...


「あっ、えーと...ごめん?」

「あっ、いや、こちらこそ...」


うわー、今顔真っ赤だろうな...

そりゃあ、誘惑で人を操れちゃう能力を持ってるからそうなるだろうけど!!


「あっ、アウルは!?」


気まずい空気に耐えられず声をあげると、ノウは真顔のまま答えてきた。


「...は...?お前の後ろにいるけど...」

「!?!?!?」


驚きを隠せないままガバッと振り返ると、鼻と鼻の先がくっつくくらいの距離にアウルが...


「わ、わあああああ!!!」

「ちょ!?」


再び背中に暖かみが感じる。


ああもう...また抱き止められちゃったよ...

って...あれ?さっきとは違って、全体的に暖かみが感じるような...


「...っ、ノウーー!?!?」

「あ、やば。ごめんなさーい」


棒読み過ぎる...てかバックハグってこの人とうとう狂っちゃった?

...こんな感じでちょっときつい言葉を普通に口に出しちゃうから、謎に毒舌キャラ扱いされてるんだ。


ーーキーンコーンカーンコーン。


「へっ!?わあ、チャイム!?俺耳壊れてないよね!?幻聴?!違ったら今すぐ行かないと=ε=ε=ε=((┌ ^ω^)┘遅刻だ!」


「るあくん早いよっ...待って...」


俺と違って体力のないあざとい不思議ちゃんは、もうヘトヘトだ。

でもそんなのなりふり構っていられるか!!


「うぅ〜...るあぁ...」

うっ...メロすぎr(((

...あぶな。なんでもないですよ皆さん。


「もうっ、文句言わないでね!?」

「っ、ぅえぇっ!?」


お姫様抱っこで走り出すと、腕の中にいるアウルが悲鳴を上げた。


「お、おま...」


となりで走ってるノウは絶句。


「「「きゃあ...!!」」」


横を通った先輩達は萌えまくっている。‬

もう、なんでこんなに初日から踏んだり蹴ったりなの...!!


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