雨宮さん家の大型犬〜飼い主は最愛のわんこを何時でも愛でていたい〜
がやがやと賑やかな校門前。
其処には、やっぱり想像通りに、遠藤さんが立っていて、しーちゃんを見付けると駆け寄ってくる。
「静人くんっ!おはよ!」
「はよ」
「あ、雨宮さん?もおはようー!」
「おはよう!遠藤さん」
はー?
今、この子さらっと私の事睨みやがった。
こンにゃろー。
喧嘩したいなら、買ってやろーか?
でも、そんな気持ちはさらっと腹の底に沈めて、にっこりと大人な対応をする事にした。
負けるか、ばぁーか。
そんな私に対して、顔をしかめる小娘、基、遠藤さん。
だから、私はきゅーっと絡めた指に力を込める。
それは、『約束』の合図。
そうすると、そのまましーちゃんは私を守るようにして、遠藤さんから切り離す。
「あのさ、昨日から思ってたんだけど…お前、実はもう学校も何もかも慣れて来てるよな?…友達だって輪を作るくらいいるみたいだし?幼馴染だからって何かと気使ってたけど…今日から俺のとこ、来んなよ」
あー…こういう時のしーちゃんが、私は大好きだ。
だって、愛されてると実感出来るから。
ぽかぽかと心が温かくなってしまう。
他の人には悪いけど、互いに独占欲が強い私達は、やっぱりしーちゃんと私の間には入れない。
というか、絶対にそれは許さない。
それなのに、この子ときたら。
悪びれた様子もなく…。
「えー?なんでー?静人くんと桜雅の仲じゃん!そんな冷たい事言わないでよぉ」
と、反対側の腕に触ろうとする。
その瞬間、しーちゃんの腕が私の腰を、ぐっと引き寄せてきて、
「しつこい。そんなに執着されても困るから」
まるで、私との仲を見せ付けるかのように、突き放した。
「えー…あ、そうだ!雨宮さんからも、静人くんに言ってよー!桜雅は静人くんとお似合いだって」
……その言葉に、今まで笑っていた表情がスンっと変わる。
それをすぐに察してか、しーちゃんが私を更に引き寄せながら、
「あのな、俺の全部は彩恋ちゃんのモノなんだって、毎回毎回言ってるだろ、それに、彩恋ちゃんが傷付くような事言うの辞めろよ。いくら幼馴染とか言っても、そんなのほんの少しの間だけだろ?ほんと、マジ無理だわ。俺、彩恋ちゃんが、好きで好きでたまんねーの。それをこれ以上邪魔されるとか…。これからも続けるっていうなら、潰すけど?」
「え、え、だって…静人くん」
「名前で呼ぶのも辞めろ」
「桜雅、静人くんのこと、本当に好きなんだもん!ずーっとずーっと大好きなんだもん!!」
「んで?それを無理やり押し付けてきて、俺はお前に何をしろって?気持ちには応えられないとも、バグってる距離感も辞めろって言っても聞かなくて、如何しろっての?」
完全に笑顔のなくなったしーちゃんが、遠藤さんを追い詰める。
遠藤さんは、見る見る内に瞳に涙を溜めて行く。
でも、しーちゃんは容赦なく言葉を続けた。
「幼馴染っていう言葉で俺の事を縛り付けんな。俺の事を縛り付けていいのは、いつも俺の隣に居てくれる唯一の存在。彩恋ちゃんだけだから」
そこまで言うと、しーちゃんは私の手をきゅっと恋人繋ぎにしてから、私に向かって満面の笑みを浮かべる。
「あこちゃん、ごめんね?いっぱいいっぱい不安にさせて…」
「う、ううん。しーちゃんが私の事愛してくれてるって、実感出来てすっごい嬉しい。私もしーちゃんしかいらない。しーちゃんが大好き。…愛してるって、うわっ!」
私が恥ずかしくて、俯きそうになってそう言ったら、しーちゃんは和のことをこれでもかというくらい高く抱き締めてくれて、いつものように私を優しく包んでくれた。
其処には、やっぱり想像通りに、遠藤さんが立っていて、しーちゃんを見付けると駆け寄ってくる。
「静人くんっ!おはよ!」
「はよ」
「あ、雨宮さん?もおはようー!」
「おはよう!遠藤さん」
はー?
今、この子さらっと私の事睨みやがった。
こンにゃろー。
喧嘩したいなら、買ってやろーか?
でも、そんな気持ちはさらっと腹の底に沈めて、にっこりと大人な対応をする事にした。
負けるか、ばぁーか。
そんな私に対して、顔をしかめる小娘、基、遠藤さん。
だから、私はきゅーっと絡めた指に力を込める。
それは、『約束』の合図。
そうすると、そのまましーちゃんは私を守るようにして、遠藤さんから切り離す。
「あのさ、昨日から思ってたんだけど…お前、実はもう学校も何もかも慣れて来てるよな?…友達だって輪を作るくらいいるみたいだし?幼馴染だからって何かと気使ってたけど…今日から俺のとこ、来んなよ」
あー…こういう時のしーちゃんが、私は大好きだ。
だって、愛されてると実感出来るから。
ぽかぽかと心が温かくなってしまう。
他の人には悪いけど、互いに独占欲が強い私達は、やっぱりしーちゃんと私の間には入れない。
というか、絶対にそれは許さない。
それなのに、この子ときたら。
悪びれた様子もなく…。
「えー?なんでー?静人くんと桜雅の仲じゃん!そんな冷たい事言わないでよぉ」
と、反対側の腕に触ろうとする。
その瞬間、しーちゃんの腕が私の腰を、ぐっと引き寄せてきて、
「しつこい。そんなに執着されても困るから」
まるで、私との仲を見せ付けるかのように、突き放した。
「えー…あ、そうだ!雨宮さんからも、静人くんに言ってよー!桜雅は静人くんとお似合いだって」
……その言葉に、今まで笑っていた表情がスンっと変わる。
それをすぐに察してか、しーちゃんが私を更に引き寄せながら、
「あのな、俺の全部は彩恋ちゃんのモノなんだって、毎回毎回言ってるだろ、それに、彩恋ちゃんが傷付くような事言うの辞めろよ。いくら幼馴染とか言っても、そんなのほんの少しの間だけだろ?ほんと、マジ無理だわ。俺、彩恋ちゃんが、好きで好きでたまんねーの。それをこれ以上邪魔されるとか…。これからも続けるっていうなら、潰すけど?」
「え、え、だって…静人くん」
「名前で呼ぶのも辞めろ」
「桜雅、静人くんのこと、本当に好きなんだもん!ずーっとずーっと大好きなんだもん!!」
「んで?それを無理やり押し付けてきて、俺はお前に何をしろって?気持ちには応えられないとも、バグってる距離感も辞めろって言っても聞かなくて、如何しろっての?」
完全に笑顔のなくなったしーちゃんが、遠藤さんを追い詰める。
遠藤さんは、見る見る内に瞳に涙を溜めて行く。
でも、しーちゃんは容赦なく言葉を続けた。
「幼馴染っていう言葉で俺の事を縛り付けんな。俺の事を縛り付けていいのは、いつも俺の隣に居てくれる唯一の存在。彩恋ちゃんだけだから」
そこまで言うと、しーちゃんは私の手をきゅっと恋人繋ぎにしてから、私に向かって満面の笑みを浮かべる。
「あこちゃん、ごめんね?いっぱいいっぱい不安にさせて…」
「う、ううん。しーちゃんが私の事愛してくれてるって、実感出来てすっごい嬉しい。私もしーちゃんしかいらない。しーちゃんが大好き。…愛してるって、うわっ!」
私が恥ずかしくて、俯きそうになってそう言ったら、しーちゃんは和のことをこれでもかというくらい高く抱き締めてくれて、いつものように私を優しく包んでくれた。