家族に裏切られ全てを奪われた私は、辺境地に住む強くて心優しい彼に出逢い、沢山の愛と優しさに触れながら失ったモノを取り戻す
「え……どうして、私の事を……」
男の言葉にはエリスも驚き、自分がエリスである事を否定するのも忘れて問い返す。
「まぁ、一見今のお前はあの美しい容姿をしたエリスとはかけ離れているが、見る奴が見れば、すぐに気付くだろう。訳ありなのは一目見て分かる。そんな格好で水すら飲めない状況だった事を考えると、かなり切羽詰まっているのだろ?」
「…………」
「…………分かった、ここでは落ち着かないだろうから、ひとまず俺の家に来い。そこでゆっくり話そう」
詳しく話したがらないエリスに男は小さく息を吐くと一旦自分の家で話をしようと言いながら立ち上がり、エリスに手を差し出した。
彼の言動にエリスはやはり迷っているのか、頷く事も手を取る事も出来ずにいる。
そんなエリスを見た男は出していた右手を一旦引っ込めると、もう一度彼女の前にしゃがみ込み、
「――俺の名はギルバート。決して悪いようにはしない。俺を信じて、付いて来てはくれないか?」
名を名乗り、自分を信じて付いてきて欲しいという言葉を投げ掛けた彼は、再度立ち上がって手を差し出した。
そこまで言われると、エリスの心は小さく揺らぐ。
(どうせ、このままこんな森に一人で居ても危険なのは変わらない。それなら、助けてくれた彼を信じてみるのも、良いのかもしれない……)
一人葛藤を重ねた末、
「……分かりました、全て、お話しします」
未だ戸惑い気味のままそう口にしたエリスは彼――ギルバートの手を取ったのだった。
男の言葉にはエリスも驚き、自分がエリスである事を否定するのも忘れて問い返す。
「まぁ、一見今のお前はあの美しい容姿をしたエリスとはかけ離れているが、見る奴が見れば、すぐに気付くだろう。訳ありなのは一目見て分かる。そんな格好で水すら飲めない状況だった事を考えると、かなり切羽詰まっているのだろ?」
「…………」
「…………分かった、ここでは落ち着かないだろうから、ひとまず俺の家に来い。そこでゆっくり話そう」
詳しく話したがらないエリスに男は小さく息を吐くと一旦自分の家で話をしようと言いながら立ち上がり、エリスに手を差し出した。
彼の言動にエリスはやはり迷っているのか、頷く事も手を取る事も出来ずにいる。
そんなエリスを見た男は出していた右手を一旦引っ込めると、もう一度彼女の前にしゃがみ込み、
「――俺の名はギルバート。決して悪いようにはしない。俺を信じて、付いて来てはくれないか?」
名を名乗り、自分を信じて付いてきて欲しいという言葉を投げ掛けた彼は、再度立ち上がって手を差し出した。
そこまで言われると、エリスの心は小さく揺らぐ。
(どうせ、このままこんな森に一人で居ても危険なのは変わらない。それなら、助けてくれた彼を信じてみるのも、良いのかもしれない……)
一人葛藤を重ねた末、
「……分かりました、全て、お話しします」
未だ戸惑い気味のままそう口にしたエリスは彼――ギルバートの手を取ったのだった。