家族に裏切られ全てを奪われた私は、辺境地に住む強くて心優しい彼に出逢い、沢山の愛と優しさに触れながら失ったモノを取り戻す
「まあ見たところ、お前の傷はそこまで深くは無いから、きちんと手当すればそこまで痕は残らないだろう」
「…………」
「どうした?」
「あの、私……」
「とにかく今は着替えて来い。話はそれからだ」
「は、はい」
ギルバートならば信頼出来る、それを確信したエリスは溢れそうになる涙を拭うと、手にしていた服と共に洗面所へ向かって着替え始めた。
エリスが袖を通したのは薄いピンク色のワンピースに白地のエプロンが付いたエプロンワンピース。
「あの、お待たせしました」
「結構似合うな。まあ、姫様には少し簡素過ぎたか?」
「いえ、そんな事は無いです。普段もそんなに豪華な服なんて、着ていませんでしたから」
エリスは普段から飾りのない簡素なドレスしか与えられず、寧ろ今着ているエプロンワンピースの方が余程お洒落に見える。
「……そうか。それじゃあそこに座ってくれ。傷の手当てをするから」
「はい」
服装についての話を早々に切り上げたギルバートはエリスに椅子に座るよう言って、自身は手当てをする為の準備を始めた。
手当てをする前に、汚れていた部分を拭き取る為、水を張った洗面器に布を濡らすと、優しく拭き取るよう肌の汚れを落としていく。
「……っ」
「悪い、痛むか?」
「いえ、大丈夫です、すみません……」
途中、エリスが小さく声を上げかけたのは、痛みからでは無い。
優しく労るように汚れを拭ってくれていたギルバートとの距離が近く、恥ずかしさから思わず声が出そうになったのだ。
「…………」
「どうした?」
「あの、私……」
「とにかく今は着替えて来い。話はそれからだ」
「は、はい」
ギルバートならば信頼出来る、それを確信したエリスは溢れそうになる涙を拭うと、手にしていた服と共に洗面所へ向かって着替え始めた。
エリスが袖を通したのは薄いピンク色のワンピースに白地のエプロンが付いたエプロンワンピース。
「あの、お待たせしました」
「結構似合うな。まあ、姫様には少し簡素過ぎたか?」
「いえ、そんな事は無いです。普段もそんなに豪華な服なんて、着ていませんでしたから」
エリスは普段から飾りのない簡素なドレスしか与えられず、寧ろ今着ているエプロンワンピースの方が余程お洒落に見える。
「……そうか。それじゃあそこに座ってくれ。傷の手当てをするから」
「はい」
服装についての話を早々に切り上げたギルバートはエリスに椅子に座るよう言って、自身は手当てをする為の準備を始めた。
手当てをする前に、汚れていた部分を拭き取る為、水を張った洗面器に布を濡らすと、優しく拭き取るよう肌の汚れを落としていく。
「……っ」
「悪い、痛むか?」
「いえ、大丈夫です、すみません……」
途中、エリスが小さく声を上げかけたのは、痛みからでは無い。
優しく労るように汚れを拭ってくれていたギルバートとの距離が近く、恥ずかしさから思わず声が出そうになったのだ。