家族に裏切られ全てを奪われた私は、辺境地に住む強くて心優しい彼に出逢い、沢山の愛と優しさに触れながら失ったモノを取り戻す
「よし、出発するぞ」
「はい」
準備を終え、リュダに跨った二人は偵察の為にセネル方面へ向かって出発した。
ひとまず市場へ行けば情報は得られると、初めに市場へ立ち寄る事にした二人。
リュダを繋いで情報収集に向かうさなか、エリスの故郷でもあるルビナ国からやって来た行商人と出逢う。
「お客さん、知ってるかい? ルビナ国の王女でセネルの王子の元へ嫁いだエリス様が、亡くなったという話」
ギルバートが情報を得る為に買い物をしていると、商人がエリスが亡くなったという話を口にした。
「亡くなった? 何故だ?」
「何でも病状が悪化したらしくてねぇ、昨日亡くなったと今朝早くに号外が配られていたよ。ほら」
詳しく話を聞いていくと、エリスが逃げ出した昨日、彼女が亡くなったという話を作り上げ、今朝各地で号外が配られていたらしく、商人は貰ってきた紙をギルバートたちに差し出した。
そこには、【流行り病に侵され長らく闘病生活を送っていたエリス王子妃の病状が悪化して亡くなった】と記載されていた。
分かっていた事ではあるけれど、いざ自分が亡くなった事にされたエリスの心中は複雑だった。
行商人と別れ、再びリュダに乗った二人は市場から離れていく。
その道中、
「エリス、大丈夫か?」
元より口数の少なかったエリスが更に大人しい事、先程の出来事を踏まえて彼女を心配したギルバートは木陰に近付くと声を掛けた。
「はい」
準備を終え、リュダに跨った二人は偵察の為にセネル方面へ向かって出発した。
ひとまず市場へ行けば情報は得られると、初めに市場へ立ち寄る事にした二人。
リュダを繋いで情報収集に向かうさなか、エリスの故郷でもあるルビナ国からやって来た行商人と出逢う。
「お客さん、知ってるかい? ルビナ国の王女でセネルの王子の元へ嫁いだエリス様が、亡くなったという話」
ギルバートが情報を得る為に買い物をしていると、商人がエリスが亡くなったという話を口にした。
「亡くなった? 何故だ?」
「何でも病状が悪化したらしくてねぇ、昨日亡くなったと今朝早くに号外が配られていたよ。ほら」
詳しく話を聞いていくと、エリスが逃げ出した昨日、彼女が亡くなったという話を作り上げ、今朝各地で号外が配られていたらしく、商人は貰ってきた紙をギルバートたちに差し出した。
そこには、【流行り病に侵され長らく闘病生活を送っていたエリス王子妃の病状が悪化して亡くなった】と記載されていた。
分かっていた事ではあるけれど、いざ自分が亡くなった事にされたエリスの心中は複雑だった。
行商人と別れ、再びリュダに乗った二人は市場から離れていく。
その道中、
「エリス、大丈夫か?」
元より口数の少なかったエリスが更に大人しい事、先程の出来事を踏まえて彼女を心配したギルバートは木陰に近付くと声を掛けた。