奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
「……デザインはいいわ。でも、この程度の品、皆持っているでしょう。珍しくもないわ」
「いいえ、これは特別な魔道具です。美しさを求める方はこぞってこれをお求めになると思います」
エリュシアは、自信に満ちた表情で答えた。
そして、もう少しだけ彼女の方に近づく。
商人がずいと距離を詰めたのに、伯爵夫人はわずかに眉間に皺をよせた。だが、ここでトーマスの連れてきたエリュシアを追い払うほどではないと判断したようだ。
「この装身具は、揃いで身に付けると肌を輝かせます。魔道具師『エリア』の新作でございます」
「――は?」
肌を、輝かせる。
意味がわかっていないのだろう。伯爵夫人はきょとんとしてしまった。
「そちらの侍女様。お力添えをいただけますか?」
「……奥様」
声をかけられた侍女は、不安そうな目を伯爵夫人に向ける。主の方は、鷹揚に頷いて見せた。
「いいわ。なにがなんだかよくわからないけれど、自信があるというのであれば、その魔道具の効果とやらを見せなさい」
エリュシアは招いた侍女の身体に、持参の装身具を合わせていく。
耳飾り、首飾り、両手首に腕輪。
「いいえ、これは特別な魔道具です。美しさを求める方はこぞってこれをお求めになると思います」
エリュシアは、自信に満ちた表情で答えた。
そして、もう少しだけ彼女の方に近づく。
商人がずいと距離を詰めたのに、伯爵夫人はわずかに眉間に皺をよせた。だが、ここでトーマスの連れてきたエリュシアを追い払うほどではないと判断したようだ。
「この装身具は、揃いで身に付けると肌を輝かせます。魔道具師『エリア』の新作でございます」
「――は?」
肌を、輝かせる。
意味がわかっていないのだろう。伯爵夫人はきょとんとしてしまった。
「そちらの侍女様。お力添えをいただけますか?」
「……奥様」
声をかけられた侍女は、不安そうな目を伯爵夫人に向ける。主の方は、鷹揚に頷いて見せた。
「いいわ。なにがなんだかよくわからないけれど、自信があるというのであれば、その魔道具の効果とやらを見せなさい」
エリュシアは招いた侍女の身体に、持参の装身具を合わせていく。
耳飾り、首飾り、両手首に腕輪。