奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
だが、母が亡くなって以降、エリュシアにかけられる予算はどんどん少なくなっていた。
(マルタが着服しているのよね……私の食事を奪っていたぐらいだし)
当時は気づかなかったが、帝国で様々な経験を積んだ今ならわかる。
母が亡くなってからは、横領しても父に告げる者がいなくなったと判断したのだろう。実際、エリュシアが父と顔を合わせる機会は年に数度といったところだった。
(……こんなことをしている場合ではないわね)
気合を入れて、立ち上がる。
このままいけば、今年の終わりごろには帝国に嫁ぐことが告げられる。そしてまた離宮で寂しい生活を送り、皇帝に殺される未来が待っている。
絶対、そんな未来を迎えたくはない。それなら、どうする?
(逃げるしか、ないわ。ここにとどまっていても、未来はないもの)
そう決めるまで、長い時間はかからなかった。決めたのならば、なるべく早く行動に移さなければ。
マルタが次にやってくるのは、昼食を運んでくる頃だ。それまでの間は、自由に過ごせる。
(マルタが着服しているのよね……私の食事を奪っていたぐらいだし)
当時は気づかなかったが、帝国で様々な経験を積んだ今ならわかる。
母が亡くなってからは、横領しても父に告げる者がいなくなったと判断したのだろう。実際、エリュシアが父と顔を合わせる機会は年に数度といったところだった。
(……こんなことをしている場合ではないわね)
気合を入れて、立ち上がる。
このままいけば、今年の終わりごろには帝国に嫁ぐことが告げられる。そしてまた離宮で寂しい生活を送り、皇帝に殺される未来が待っている。
絶対、そんな未来を迎えたくはない。それなら、どうする?
(逃げるしか、ないわ。ここにとどまっていても、未来はないもの)
そう決めるまで、長い時間はかからなかった。決めたのならば、なるべく早く行動に移さなければ。
マルタが次にやってくるのは、昼食を運んでくる頃だ。それまでの間は、自由に過ごせる。