奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
昔は魔術を使える者が多かったというが、術を制御するのは難しく今ではその手法は失われている。今では、魔力を魔法石に固定し、魔道具として扱うのが一般的だ。
魔道具は生活のありとあらゆるところで使われており、優秀な魔道具師は、引く手あまただ。
国王の側妃となってからも、母が望んだのは小さな工房と魔道具作りの道具や素材だけ。彼女は、工房で長い時間を過ごしていた。
エリュシアは、母が使っていた部屋へと入った。母の部屋は寝室と居間、そして都築部屋となっている工房だった。
工房には鍵がかけられていて、マルタは入ることができない。工房の管理だけは、エリュシアがかかさずやってきた。
首にかけている鍵束の中から、工房の鍵を選んで扉を開く。しばらく掃除をしていなかったので、中の空気は淀んでいるように感じられた。
窓を開け放って風を通しておき、壁に作りつけられている棚の方に向かう。この棚の中には、母が作った魔道具が収められている。
(たしか、この中にあったと思うのよ……)
帝国からこの国に売り込みに来ただけあって、魔道具師としての母は、かなりの腕の持ち主だったようだ。
魔道具は生活のありとあらゆるところで使われており、優秀な魔道具師は、引く手あまただ。
国王の側妃となってからも、母が望んだのは小さな工房と魔道具作りの道具や素材だけ。彼女は、工房で長い時間を過ごしていた。
エリュシアは、母が使っていた部屋へと入った。母の部屋は寝室と居間、そして都築部屋となっている工房だった。
工房には鍵がかけられていて、マルタは入ることができない。工房の管理だけは、エリュシアがかかさずやってきた。
首にかけている鍵束の中から、工房の鍵を選んで扉を開く。しばらく掃除をしていなかったので、中の空気は淀んでいるように感じられた。
窓を開け放って風を通しておき、壁に作りつけられている棚の方に向かう。この棚の中には、母が作った魔道具が収められている。
(たしか、この中にあったと思うのよ……)
帝国からこの国に売り込みに来ただけあって、魔道具師としての母は、かなりの腕の持ち主だったようだ。