奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
ディーデリックの方も、話をしながらドミニクの視線がどこに向くかを確認していたようだが、工房内には怪しい場所はなかったようだ。となれば、違う場所を探すしかない。
「わかった――では、あいつの部屋を探す隙を作らなくてはな」
ディーデリックの言葉には黙ってうなずく。
――それを探すのが、こんなにも難しいなんて。
「俺が、あいつの部屋を探る。エリュシアは……あいつを引き付けておけるか?」
「新しい魔道具がある、と呼びましょうか。機密を守らねばならないと工房に呼び出せば、魔道具師ならば逆らえませんよ」
シャリーンには、弟子の魔道具を盗む悪人という汚名を着せてしまった。
だが、彼女も、これで事態を解決できるのならばと甘んじて受け入れてくれている。
彼女の協力を無にするわけにはいかない。
決行の日となったのは、エリュシアと番頭に扮したディーデリックがドミニクに面会した一週間後のことだった。
エリュシアからドミニクに密かに文を送り、彼をエリュシアの工房に招いたのだ。
「わかった――では、あいつの部屋を探す隙を作らなくてはな」
ディーデリックの言葉には黙ってうなずく。
――それを探すのが、こんなにも難しいなんて。
「俺が、あいつの部屋を探る。エリュシアは……あいつを引き付けておけるか?」
「新しい魔道具がある、と呼びましょうか。機密を守らねばならないと工房に呼び出せば、魔道具師ならば逆らえませんよ」
シャリーンには、弟子の魔道具を盗む悪人という汚名を着せてしまった。
だが、彼女も、これで事態を解決できるのならばと甘んじて受け入れてくれている。
彼女の協力を無にするわけにはいかない。
決行の日となったのは、エリュシアと番頭に扮したディーデリックがドミニクに面会した一週間後のことだった。
エリュシアからドミニクに密かに文を送り、彼をエリュシアの工房に招いたのだ。