奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
『師匠に取り上げられてしまいそうな魔道具の設計がある。一度見てもらえないか。その価値があると判断したら、ドミニク様に保護してほしい』という手紙を受け取ったドミニクは、すぐに工房を訪れる日を決めてきた。
(ディーデリック様は、大丈夫かしら。私もできることなら、あちらに行きたかったけれど)
この隙を狙い、ディーデリックは宮中にあるドミニクの私室を調べるそうだ。できるだけ長く彼をここにとどめておくのが、エリュシアのやるべきことである。
事前に手紙で打ち合わせした通り、ドミニクは裏口から工房に入ってきた。同じ工房で働いている職人達には今日は仕事を休んでもらった。
トーマスから『高貴なお方が密かに工房を見学にいらっしゃる』と聞かされた職人達は、喜んで一日休みにすることに同意した。
トーマスが皆にお小遣いをあげたのも、不意に訪れた休暇を喜ぶ理由だっただろう。今までにもこういったことはあったから、誰も疑問には思っていない。
トーマスだけが、エリュシアの保護者としてこの工房にいる。
(ディーデリック様は、大丈夫かしら。私もできることなら、あちらに行きたかったけれど)
この隙を狙い、ディーデリックは宮中にあるドミニクの私室を調べるそうだ。できるだけ長く彼をここにとどめておくのが、エリュシアのやるべきことである。
事前に手紙で打ち合わせした通り、ドミニクは裏口から工房に入ってきた。同じ工房で働いている職人達には今日は仕事を休んでもらった。
トーマスから『高貴なお方が密かに工房を見学にいらっしゃる』と聞かされた職人達は、喜んで一日休みにすることに同意した。
トーマスが皆にお小遣いをあげたのも、不意に訪れた休暇を喜ぶ理由だっただろう。今までにもこういったことはあったから、誰も疑問には思っていない。
トーマスだけが、エリュシアの保護者としてこの工房にいる。