奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
立ち上がったエリュシアは、部屋の隅に歩み寄る。そこに置かれていたのは、試作の冷室機だった。エリュシアが起動すると、冷たい風が吹き出てくる。
「ドミニク様、こちらは室温を下げるための魔道具です。この風を感じることで、夏でも涼しく過ごすことができるでしょう」
「……なんと」
でっぷりとした身体を揺らして立ち上がったトーマスは、冷室機の側に歩み寄った。手をかざし、冷たい風を感じて目を丸くしている。
「たしかにこれは、皆欲しがるだろうな。もっとも、今のままでは大きすぎる」
「はい。もっと小型化できると思うのです。それに、デザインも無骨ですし」
「そこは、専門家の手を借りることになるだろうな」
「はい。完成した暁には、提携している工房の職人達に依頼を出す予定です」
「……わかった。設計図は預かろう。シャリーンに提出するのだろう?」
「はい。ドミニク様のお力をお借りできれば幸いです」
これでシャリーンを蹴落とす理由ができたと思ったのだろう。ドミニクは、設計図を受け取ると、笑みを見せた。
「それと、こちらの設計図も見ていただけますか?」
「なんだ、これは」
「ドミニク様、こちらは室温を下げるための魔道具です。この風を感じることで、夏でも涼しく過ごすことができるでしょう」
「……なんと」
でっぷりとした身体を揺らして立ち上がったトーマスは、冷室機の側に歩み寄った。手をかざし、冷たい風を感じて目を丸くしている。
「たしかにこれは、皆欲しがるだろうな。もっとも、今のままでは大きすぎる」
「はい。もっと小型化できると思うのです。それに、デザインも無骨ですし」
「そこは、専門家の手を借りることになるだろうな」
「はい。完成した暁には、提携している工房の職人達に依頼を出す予定です」
「……わかった。設計図は預かろう。シャリーンに提出するのだろう?」
「はい。ドミニク様のお力をお借りできれば幸いです」
これでシャリーンを蹴落とす理由ができたと思ったのだろう。ドミニクは、設計図を受け取ると、笑みを見せた。
「それと、こちらの設計図も見ていただけますか?」
「なんだ、これは」