奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
小さくなっている商人達を見た公爵夫人は、ため息をついた。そして、閉じた扇をぴしりとこちらに突きつける。
「言いなさい。商人が商品を提供できないなんて、名折れではなくて?」
「ですが、素材が入手できなければどうしようもないのです!」
思わずといった様子でトーマスは零した。彼の演技も、なかなか上達してきたのではないだろうか。
「あの、公爵夫人……よろしければ、以前お作りした品を、新たな台座に埋め込む形で作り直すのはいかがでしょうか……」
おどおどとエリュシアが口を挟むと、公爵夫人はかっとなった様子で立ち上がった。
「私に、作り直した宝飾品を身に付けろと? そんなこと、できるはずないわ」
作り直しているのだから、新たな宝飾品ではないかとエリュシアは思うのだが、貴族にとってはそうではないらしい。
怒りを見せた公爵夫人に、トーマスもエリュシアもぺこぺことして見せる。
「ですが、宮廷魔道具師が素材を持って行ってしまっては、私達のところになど回ってくるはずがないのです!」
「宮廷魔道具師……?」
誰のことなのか察したらしい公爵夫人はすっと表情を改めた。
「言いなさい。商人が商品を提供できないなんて、名折れではなくて?」
「ですが、素材が入手できなければどうしようもないのです!」
思わずといった様子でトーマスは零した。彼の演技も、なかなか上達してきたのではないだろうか。
「あの、公爵夫人……よろしければ、以前お作りした品を、新たな台座に埋め込む形で作り直すのはいかがでしょうか……」
おどおどとエリュシアが口を挟むと、公爵夫人はかっとなった様子で立ち上がった。
「私に、作り直した宝飾品を身に付けろと? そんなこと、できるはずないわ」
作り直しているのだから、新たな宝飾品ではないかとエリュシアは思うのだが、貴族にとってはそうではないらしい。
怒りを見せた公爵夫人に、トーマスもエリュシアもぺこぺことして見せる。
「ですが、宮廷魔道具師が素材を持って行ってしまっては、私達のところになど回ってくるはずがないのです!」
「宮廷魔道具師……?」
誰のことなのか察したらしい公爵夫人はすっと表情を改めた。