奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
公爵夫人も失言を笑って聞き流したように見せていたけれど、彼女の目が剣呑な光を放ったのをエリュシアは見逃さなかった。
間違いなくそれは、トーマスも同じ。
面白い噂があれば、あっという間に広まるものだ。貴族達の間に、ドミニクに対する不満が広がるのは間違いない。
それに、トーマスやエリュシア達は事前にもうひとつ手を打っていた。
ドミニクが魔銀や魔金を集める理由――それは、録音機や再生機、記録板に至るまで、魔銀や魔金を必要とするのだ。
ドミニクがそれらの素材を集め出したことで、普通の商人には手が出なくなったのも事実である。
「では、装身具を用意できないのはドミニクのせいなのかしら?」
「公爵夫人のような高貴な身分の方の身を飾るにふさわしい石を作るのは難しいですが、魔宝石は、私どもの専属職人でもなんとかなるでしょう。ですが、魔銀や魔金は……」
それを聞いた公爵夫人は、険しい顔になって、ソファの背もたれに身を預けてしまった。こうすることで、ドミニクに対する不満の種を撒いていく。
間違いなくそれは、トーマスも同じ。
面白い噂があれば、あっという間に広まるものだ。貴族達の間に、ドミニクに対する不満が広がるのは間違いない。
それに、トーマスやエリュシア達は事前にもうひとつ手を打っていた。
ドミニクが魔銀や魔金を集める理由――それは、録音機や再生機、記録板に至るまで、魔銀や魔金を必要とするのだ。
ドミニクがそれらの素材を集め出したことで、普通の商人には手が出なくなったのも事実である。
「では、装身具を用意できないのはドミニクのせいなのかしら?」
「公爵夫人のような高貴な身分の方の身を飾るにふさわしい石を作るのは難しいですが、魔宝石は、私どもの専属職人でもなんとかなるでしょう。ですが、魔銀や魔金は……」
それを聞いた公爵夫人は、険しい顔になって、ソファの背もたれに身を預けてしまった。こうすることで、ドミニクに対する不満の種を撒いていく。