奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
続くディーデリックの言葉に、エリュシアはむむむ、と唸った。王宮を出た後、身に着けていた服は、川に放り込んだから、その設定で行けそうな気がする。
王女を川からすくい上げた親切な商人が、トーマス。
記憶を失った王女は、トーマスと共に帝国に入り、彼の元で魔道具師としての才能を見せた。
いけそうにも思えるが、問題がある。
「でも、魔道具師としての登録は、クラニウス王国の王都で行いましたよ」
「そのあたりは、どうにでも誤魔化せるだろう。それより、エリュシアが王宮に戻れば、相手に揺さぶりをかけることができる」
皇帝は、ディーデリックに『王女』に求婚するよう命じた。そこで、長い間行方不明だった『王女』が戻ってきたとしたら。
ディーデリックとの婚姻を望むであろうザフィーラは、エリュシアを排除しようとするだろう。もしかしたら、正妃デリアも協力して、何か事件を起こすかもしれない。
皇帝に踊らされた形にはなるが、母の復讐をするいい機会かもしれない。ディーデリックが一緒にいてくれるのならば、堂々と戻ることができる。
「どうだ?」
「……いけそうな気がします」
王女を川からすくい上げた親切な商人が、トーマス。
記憶を失った王女は、トーマスと共に帝国に入り、彼の元で魔道具師としての才能を見せた。
いけそうにも思えるが、問題がある。
「でも、魔道具師としての登録は、クラニウス王国の王都で行いましたよ」
「そのあたりは、どうにでも誤魔化せるだろう。それより、エリュシアが王宮に戻れば、相手に揺さぶりをかけることができる」
皇帝は、ディーデリックに『王女』に求婚するよう命じた。そこで、長い間行方不明だった『王女』が戻ってきたとしたら。
ディーデリックとの婚姻を望むであろうザフィーラは、エリュシアを排除しようとするだろう。もしかしたら、正妃デリアも協力して、何か事件を起こすかもしれない。
皇帝に踊らされた形にはなるが、母の復讐をするいい機会かもしれない。ディーデリックが一緒にいてくれるのならば、堂々と戻ることができる。
「どうだ?」
「……いけそうな気がします」