奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
あれは十年以上前――いや、二十年近く前と言った方が正解か。なんでも、帝国で売り出し中の新人魔道具師だとトーマスが連れてきたのがエルフリーダだった。
彼女の持ってきた魔道具は優れた品が多かったし、なにより一目で惹き付けられた。柔らかな黒い髪に神秘的な金色の目。
国王の前に出て緊張している様子を見せていたが、魔道具について語る時はその表情が変化した。口早に自分の発明した魔道具について語る様は愛らしく、その表情をもっと見たいと願ってしまった。
(……そうだ。それで召し上げたのだった)
聞けば、帝国に家族はおらず身軽。そして、貴族ならばともかく平民だった。
ならば、こちらの要求は断れない。
正妃の他に側妃を持つのは悪い話ではない。この国のあり方を考えれば、むしろ推奨される行為だ。
実際、王宮内に後宮と呼ばれる場所をもうけ、そこでは三人の妃が暮らしている。
娶って二年の間に、子供ができなければ後宮から追い出し、子を産めば優遇してきた。
そしてもうけた子供は、大陸内のあちこちに縁づけ、国の平和を保っている。
子供には教育を与え、容姿を磨かせ、男子ならば武芸の類も仕込む。
彼女の持ってきた魔道具は優れた品が多かったし、なにより一目で惹き付けられた。柔らかな黒い髪に神秘的な金色の目。
国王の前に出て緊張している様子を見せていたが、魔道具について語る時はその表情が変化した。口早に自分の発明した魔道具について語る様は愛らしく、その表情をもっと見たいと願ってしまった。
(……そうだ。それで召し上げたのだった)
聞けば、帝国に家族はおらず身軽。そして、貴族ならばともかく平民だった。
ならば、こちらの要求は断れない。
正妃の他に側妃を持つのは悪い話ではない。この国のあり方を考えれば、むしろ推奨される行為だ。
実際、王宮内に後宮と呼ばれる場所をもうけ、そこでは三人の妃が暮らしている。
娶って二年の間に、子供ができなければ後宮から追い出し、子を産めば優遇してきた。
そしてもうけた子供は、大陸内のあちこちに縁づけ、国の平和を保っている。
子供には教育を与え、容姿を磨かせ、男子ならば武芸の類も仕込む。