奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
やがて見つけ出したのは、髪の色と目の色を変化させる魔道具だった。一見、細い革ベルトのように見えるが、ベルトの中央にある金具が魔道具だ。髪の色や目の色を変えるだけではなく、認識阻害の効果もあって、エリュシアの顔立ちを印象の薄いものとして見せてくれる。
この魔道具を使っていれば、人々の記憶に残りにくくなるだろう。
(……よし)
両手を腰に当て、ぐるりと周囲を見回す。母が亡くなってからは、工房に入ることも少なくなった。
だが、母は亡くなる前にエリュシアに一人前の魔道具師になれるだけの技術を教え込んでくれた。となれば、母の遺してくれた知識を活用し、偽の身分を用意するのがいいだろう。
魔道具を作り、魔道具師ギルドに魔道具師として登録する。これで、王女エリュシアとは別人である魔道具師としての身分を用意できる。
だが、魔道具を作るための素材が欲しいとマルタに言えば大騒ぎするだろう。
手持ちの材料でなんとかするしかないが、母が存命だった頃に使った材料の残りは少しだけ。新たな魔道具を作るだけの材料はほとんどない。
この魔道具を使っていれば、人々の記憶に残りにくくなるだろう。
(……よし)
両手を腰に当て、ぐるりと周囲を見回す。母が亡くなってからは、工房に入ることも少なくなった。
だが、母は亡くなる前にエリュシアに一人前の魔道具師になれるだけの技術を教え込んでくれた。となれば、母の遺してくれた知識を活用し、偽の身分を用意するのがいいだろう。
魔道具を作り、魔道具師ギルドに魔道具師として登録する。これで、王女エリュシアとは別人である魔道具師としての身分を用意できる。
だが、魔道具を作るための素材が欲しいとマルタに言えば大騒ぎするだろう。
手持ちの材料でなんとかするしかないが、母が存命だった頃に使った材料の残りは少しだけ。新たな魔道具を作るだけの材料はほとんどない。