奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
(本当に処刑するとまでは思っていなかったけれど……)
なんて考えてしまうのは、母やエリュシアは王族として扱われていなかったようなものだから、本来より刑が軽くなるのではないかと思っていたからだ。
だが、マルタは死刑になった。よほど、父の神経を逆なでしたのだろう。
――同情するつもりもないけれど、それでも、どこか胸が痛む。
(……それより、お異母兄様と、お異母姉様がやっかいかしら)
王女は七人いるが、すぐ上の姉のザフィーラをのぞき、全員が国外に嫁いでいる。
異母兄達も、王太子のヴァルスをのぞいては、すでに婿入りしていて王宮にはいない。
正妃のデリアも含め、あの人達がエリュシアの帰還に立ち会うとは思ってもいなかった。
(……全然変わっていなかったことを、改めて認識させられただけだったわね)
メリアには誰も部屋に通さないように頼む。
静かになった部屋の中、エリュシアはひとり、安楽椅子に身体を沈み込ませた。
(あれは、私が六歳か……七歳の頃だったかしら)
なんて考えてしまうのは、母やエリュシアは王族として扱われていなかったようなものだから、本来より刑が軽くなるのではないかと思っていたからだ。
だが、マルタは死刑になった。よほど、父の神経を逆なでしたのだろう。
――同情するつもりもないけれど、それでも、どこか胸が痛む。
(……それより、お異母兄様と、お異母姉様がやっかいかしら)
王女は七人いるが、すぐ上の姉のザフィーラをのぞき、全員が国外に嫁いでいる。
異母兄達も、王太子のヴァルスをのぞいては、すでに婿入りしていて王宮にはいない。
正妃のデリアも含め、あの人達がエリュシアの帰還に立ち会うとは思ってもいなかった。
(……全然変わっていなかったことを、改めて認識させられただけだったわね)
メリアには誰も部屋に通さないように頼む。
静かになった部屋の中、エリュシアはひとり、安楽椅子に身体を沈み込ませた。
(あれは、私が六歳か……七歳の頃だったかしら)