奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
 久しぶりで手が動くのか不安だったが、作業を始めてしまえば意外と覚えているものだ。
 まずは、魔宝石を作る。
 魔宝石は、魔物から採取されるものと、人間が魔力を固めて作るもの、鉱山から算出される宝石を加工して作るものがある。
 今回は、エリュシアの魔力を利用して作ることにした。
 慎重に魔力を手のひらに集めていく。充分だと思う量を集められたら、身体から放出した魔力を操って固体化し、さらにそれを圧縮していく。

「やっぱり、真面目にやらないと駄目ね! こんなに大変なんて!」

 三十分ほど頑張ると、青い綺麗な色の石が出来上がった。母に教わっていた頃は、もう少し短時間でできていたのに。
 この魔宝石だけでも売り物にはなるから、いざという時のために作り置きしてもいいかもしれない。
 魔宝石が無事に完成したことに安堵して、今度は炉に火を入れる。
 細工ができるように、魔銀に熱を加えて柔らかくしていく。魔銀が柔らかくなったら、薄く平たくしてから指輪の形に加工。
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