奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
 そして、魔道具には必須の回路を書き込む専用工具であるペンを使って、指輪の裏側に回路を書く。この回路をどれだけ正確に書けるかで、魔道具の完成度が変わってくるのだ。
 回路を書き終えたら、指輪の土台を加工し、留め金を作る。そこに、青い魔宝石を嵌め込んだら完成だ。

「――できたわ!」

 完成させたのは、この指輪を身に着けている者を守る魔道具だ。
 万が一、攻撃された時に攻撃を跳ね返してくれるという効力を持つ。魔宝石に込めた魔力がなくなるまでの間、何度でも発動できるから、裕福な商人や貴族等に重宝されている。
 今回は、指輪の美しさにもこだわったため、若い女性が買ってくれるのではないだろうか。

(……今日はもう遅いから、明日、魔道具師ギルドに行ってみよう)

 魔道具師ギルドとは、魔道具師を取りまとめている組織だ。正式な魔道具師として認められるためには、ここで技術を認めてもらわねばならない。
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