奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
ザフィーラが身を乗り出してきたので、こほん、と咳ばらいをひとつ。勿体ぶって教えてやった。
「華美な女性は好まないそうです」
「は? 何それ」
間違いなく、ザフィーラが欲しがっていた情報ではないが事実である。ここで嘘を教えるつもりはない。
「ですから、華美な女性は好まないそうですよ。皇太子殿下――つまり、皇族が身に着ける品々はすべて民からの税でまかなっていますからね。無駄遣いしない女性の方が好ましいそうです。そのように、帝国では言われていました」
と教えてやっても、きっとザフィーラは本気にしないだろう。はたして、つまらなそうにため息をついた彼女は、勢いよく立ち上がった。
「役に立たないわね! そんな話しかできないなんて……もしかしたら、少しは使える情報を持っているのではないかと思った私が愚かだったわ」
「お役に立てなくて、申し訳ありません」
きちんと礼儀を守って彼女を送り出しながら、エリュシアはため息をついた。
この国で暮らしていた頃のエリュシアの扱いを考えれば、ザフィーラに有益な情報を渡すはずないではないか。
「華美な女性は好まないそうです」
「は? 何それ」
間違いなく、ザフィーラが欲しがっていた情報ではないが事実である。ここで嘘を教えるつもりはない。
「ですから、華美な女性は好まないそうですよ。皇太子殿下――つまり、皇族が身に着ける品々はすべて民からの税でまかなっていますからね。無駄遣いしない女性の方が好ましいそうです。そのように、帝国では言われていました」
と教えてやっても、きっとザフィーラは本気にしないだろう。はたして、つまらなそうにため息をついた彼女は、勢いよく立ち上がった。
「役に立たないわね! そんな話しかできないなんて……もしかしたら、少しは使える情報を持っているのではないかと思った私が愚かだったわ」
「お役に立てなくて、申し訳ありません」
きちんと礼儀を守って彼女を送り出しながら、エリュシアはため息をついた。
この国で暮らしていた頃のエリュシアの扱いを考えれば、ザフィーラに有益な情報を渡すはずないではないか。