奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
帝国からこの国に縁談が来た時、当然ザフィーラが嫁ぐものだと思っていた。国内に残っている未婚の王女はザフィーラ一人。
だが、そこに水を差したのがエリュシアだ。
とっくの昔に死んだと思っていたのに、なんと帝国に渡っていた。そして、そこで今まで生きていたそうだ。
記憶喪失だったと主張しているが、それを事実だと信じるほど愚かではない。
帝国からの縁談に合わせるようにして、エリュシアはこちらに戻ってきたのだから、裏があるとしか思えない。
「私が皇太子妃になるべきよ。そうしたら、お兄様もお父様も、支えられるもの」
もし、王女が帝国に嫁いだらと父が夢見なかったとは言わない。
実際、叔母は皇帝に嫁いでいる。
ディーデリックと年齢の合う王女は何人もいたし、こちらから縁談を持ちかけたこともあったはずだ。
だが、何度文を送っても、色よい返事は来なかった。皇太子の相手は慎重に選んでいるとそればかりで。
使い勝手の悪い娘から順に嫁がせていき、残ったのがザフィーラだ。
だが、そこに水を差したのがエリュシアだ。
とっくの昔に死んだと思っていたのに、なんと帝国に渡っていた。そして、そこで今まで生きていたそうだ。
記憶喪失だったと主張しているが、それを事実だと信じるほど愚かではない。
帝国からの縁談に合わせるようにして、エリュシアはこちらに戻ってきたのだから、裏があるとしか思えない。
「私が皇太子妃になるべきよ。そうしたら、お兄様もお父様も、支えられるもの」
もし、王女が帝国に嫁いだらと父が夢見なかったとは言わない。
実際、叔母は皇帝に嫁いでいる。
ディーデリックと年齢の合う王女は何人もいたし、こちらから縁談を持ちかけたこともあったはずだ。
だが、何度文を送っても、色よい返事は来なかった。皇太子の相手は慎重に選んでいるとそればかりで。
使い勝手の悪い娘から順に嫁がせていき、残ったのがザフィーラだ。