奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
それは、エリュシアの代用品になるということだがそれでいいのだろうか。そう口にしかけてやめておく。
黙っておけば、ザフィーラは勝手に動くだろう。こちらまで危ない橋を渡る必要はない。
「そううまく行くか?」
「そうね、部屋に置いてある菓子に毒を仕込むのはどうかしら?」
「いや、菓子より茶葉の方がいいのではないか?」
菓子は悪くなる前に食べねばならないが、茶葉は保存期間が長いから、茶葉に仕込んでおけば、発覚するまで時間を稼げる可能性も高い。
この国で仕込まれたと知られたとしても、いつ毒が混入されたなんてわからないのだから、ザフィーラに疑いがかかる可能性は低くなる。
そう説明されてザフィーラは考え込む表情になったが、ポンと手を打ち合わせた。入ってきた時の不機嫌さが嘘のようにその表情は晴れ晴れとしている。
「いいわね、お兄様! その考え、いいわ!」
ザフィーラが皇太子妃になれば――帝国と友好を結んでいる国の中でも、クラニウス王国が優先的に扱われるはずだ。
それをきっかけに、この国を再び栄えさせてみせる。
黙っておけば、ザフィーラは勝手に動くだろう。こちらまで危ない橋を渡る必要はない。
「そううまく行くか?」
「そうね、部屋に置いてある菓子に毒を仕込むのはどうかしら?」
「いや、菓子より茶葉の方がいいのではないか?」
菓子は悪くなる前に食べねばならないが、茶葉は保存期間が長いから、茶葉に仕込んでおけば、発覚するまで時間を稼げる可能性も高い。
この国で仕込まれたと知られたとしても、いつ毒が混入されたなんてわからないのだから、ザフィーラに疑いがかかる可能性は低くなる。
そう説明されてザフィーラは考え込む表情になったが、ポンと手を打ち合わせた。入ってきた時の不機嫌さが嘘のようにその表情は晴れ晴れとしている。
「いいわね、お兄様! その考え、いいわ!」
ザフィーラが皇太子妃になれば――帝国と友好を結んでいる国の中でも、クラニウス王国が優先的に扱われるはずだ。
それをきっかけに、この国を再び栄えさせてみせる。