奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
「私との関係がよくないことはわかっているでしょうし。自分より下だと思っていた相手が帝国の皇太子妃になるのは面白くないのかもしれませんね」

 帝国の貴族とヴァルスやザフィーラが結びついたなら。どうにかして、ディーデリックを蹴落とそうと画策したのではないだろうか。
 そうすれば、帝国を乗っ取ることも可能になる。実現するのは非常に難しいと思うが、自分達ならそれができると思っていてもおかしくはない。

「これからどうなると思う?」
「彼がそうしようと思ったら、私を排除しにかかるでしょうね」

 幼い頃、エリュシアを池に突き飛ばしてもなんとも思わなかったような男だ。きっと今なら、もっと別の手段でエリュシアを排除しようとするだろう。
 いや、エリュシアの排除にかかるのは、ザフィーラだろうか。

(……どちらでもいいわね)

 彼らが動いてくれたなら、こちらとしてもやりようはある。その間も、情報収集は怠らないようにしよう。
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