奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
と言って、さっさと引き上げてしまう。
扉を薄く開き、エリュシアはマルタの動きに聞き耳を立てた。
足音は遠ざかっていって、マルタの部屋のあたりで扉の閉じる音がする。今日は一日部屋でだらだらするのだろうか。
(お酒とかたくさん置いてあったものね)
時戻りする前の人生では、マルタの部屋に酒がたくさんあったのを知っている。
もしかしたら、朝から酒に溺れるのかもしれない。
それならそれで、都合がいい。
事前に用意しておいたメイド服に着替え、こっそりと離宮を離れる。裏口には見張りもいなくて、自由に出入りできたはずだ。
果たして、裏口には見張りもいなかった。そこから抜け出し、急ぎ足に進む。
地図によれば、ここから魔道具師ギルドまでは歩いて一時間ほどかかるようだ。
わき目もふらずに歩き続け、すぐに王都の中心街へと到着した。
(……こんなににぎやかだったのね!)
歩きながら、周囲の様子を見回す。
人が行き来していて、皆、忙しそうだ。店の前には多数の品々が並んでいるのは、この国が裕福であることの証左だろう。
扉を薄く開き、エリュシアはマルタの動きに聞き耳を立てた。
足音は遠ざかっていって、マルタの部屋のあたりで扉の閉じる音がする。今日は一日部屋でだらだらするのだろうか。
(お酒とかたくさん置いてあったものね)
時戻りする前の人生では、マルタの部屋に酒がたくさんあったのを知っている。
もしかしたら、朝から酒に溺れるのかもしれない。
それならそれで、都合がいい。
事前に用意しておいたメイド服に着替え、こっそりと離宮を離れる。裏口には見張りもいなくて、自由に出入りできたはずだ。
果たして、裏口には見張りもいなかった。そこから抜け出し、急ぎ足に進む。
地図によれば、ここから魔道具師ギルドまでは歩いて一時間ほどかかるようだ。
わき目もふらずに歩き続け、すぐに王都の中心街へと到着した。
(……こんなににぎやかだったのね!)
歩きながら、周囲の様子を見回す。
人が行き来していて、皆、忙しそうだ。店の前には多数の品々が並んでいるのは、この国が裕福であることの証左だろう。