奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
「思っていたより簡単でしたね。母との思い出の味だって広めた茶葉の缶に、毒を入れたんですもの」
「人を送ってもらって正解だったな」
トーマスは、商会の使用人をひとり、侍女待遇でエリュシアに同行させた。
最初は王宮で働くことに戸惑っていたようだが、商会ではエリュシアの同僚だった彼女は、すぐに他の宮で働く侍女達とも懇意になったようだ。
トーマスの商会で人気の品を、惜しむことなくばらまいたのもそれに拍車をかけているのだろう。
帝国では安価に買えるが、王国では非常に高価な品となってしまうハンドクリームなどは、侍女達の間で大人気になったようだ。というのは、エリュシアから聞いた話である
その侍女に、エリュシアが好む茶葉について、王宮内で噂をばらまかせた。毎日のように飲んでいる、とも。
王国側がエリュシアにつけた侍女のメリアには、そこまで頼めなかったから。
(……しかし、短絡すぎやしないか?)
今、エリュシアの身に何かあったなら、疑われるのはこの国の王族だろうに。それも、ザフィーラが最有力容疑者になるのは確実だ。
「……この毒の入手経路を捜させよう」
「人を送ってもらって正解だったな」
トーマスは、商会の使用人をひとり、侍女待遇でエリュシアに同行させた。
最初は王宮で働くことに戸惑っていたようだが、商会ではエリュシアの同僚だった彼女は、すぐに他の宮で働く侍女達とも懇意になったようだ。
トーマスの商会で人気の品を、惜しむことなくばらまいたのもそれに拍車をかけているのだろう。
帝国では安価に買えるが、王国では非常に高価な品となってしまうハンドクリームなどは、侍女達の間で大人気になったようだ。というのは、エリュシアから聞いた話である
その侍女に、エリュシアが好む茶葉について、王宮内で噂をばらまかせた。毎日のように飲んでいる、とも。
王国側がエリュシアにつけた侍女のメリアには、そこまで頼めなかったから。
(……しかし、短絡すぎやしないか?)
今、エリュシアの身に何かあったなら、疑われるのはこの国の王族だろうに。それも、ザフィーラが最有力容疑者になるのは確実だ。
「……この毒の入手経路を捜させよう」