奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
「か、彼女は、十年前にも来た……夫婦で、王宮に勤めているという話も聞いている」
「……もしかして」
閃いてしまった。もしかしたら――これが、エリュシアの母の死にも繋がるのかもしれない。
「――ちょうどいい。明後日は、晩餐会に招かれているからな。それまでの間に、もう少し準備をしておくか」
明日は、クラニウス王妃デリアが主催となって開く晩餐会に呼ばれている。
『王女達』と、ディーデリックの親交を深めるためという名目だが、どうにかしてディーデリックにザフィーラを押し付けたいのだろう。
(……あんな女は、ごめんだ)
エリュシアを排除するために、なんのためらいもなく毒を用いる。そんな女と、これ以上関わりたくない。
――エリュシアの母を殺したデリアにも、だ。
「おい」
まだ縛られたままの老人に鋭い目を向ければ、彼はびくっと肩を跳ね上げた。殺されるとでも、思っているのだろうか。
「とりあえず、お前は帰してやるが、まだ数日はここにいろ。今帰ったら、殺される可能性が高いぞ――お前の『依頼人』達に」
「は――はいっ!」
「……もしかして」
閃いてしまった。もしかしたら――これが、エリュシアの母の死にも繋がるのかもしれない。
「――ちょうどいい。明後日は、晩餐会に招かれているからな。それまでの間に、もう少し準備をしておくか」
明日は、クラニウス王妃デリアが主催となって開く晩餐会に呼ばれている。
『王女達』と、ディーデリックの親交を深めるためという名目だが、どうにかしてディーデリックにザフィーラを押し付けたいのだろう。
(……あんな女は、ごめんだ)
エリュシアを排除するために、なんのためらいもなく毒を用いる。そんな女と、これ以上関わりたくない。
――エリュシアの母を殺したデリアにも、だ。
「おい」
まだ縛られたままの老人に鋭い目を向ければ、彼はびくっと肩を跳ね上げた。殺されるとでも、思っているのだろうか。
「とりあえず、お前は帰してやるが、まだ数日はここにいろ。今帰ったら、殺される可能性が高いぞ――お前の『依頼人』達に」
「は――はいっ!」