奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
第八章 皇帝の復活と最後の決戦
思いがけない結末を迎えた晩餐会の翌日。
 エリュシアは、父と執務室で向かい合っていた。
 あのあとすぐに、ディーデリックはデリアとザフィーラを拘束させた。それと、ヴァルスも。
 デリアの自白により、母エルフリーダの死の真相が白日のもとに晒された。
 そして、ザフィーラによるエリュシア暗殺未遂も明らかになった。ディーデリックはエリュシアの部屋で茶を飲むこともあるだろうから、彼の暗殺未遂も罪状に追加だ。

「……では、処分を決めさせていただく」

 ディーデリックの声は、静かだが断固としていた。
 国王は震え上がっていた。

「デリア正妃は、エルフリーダ殿に対する殺人罪。ザフィーラ王女は、エリュシア王女、帝国皇太子に対する暗殺未遂――これらの罪状に対し、帝国として処分を求める」

 国王の顔は、紙のように白くなった。執務室に同席を許された宰相も、息を呑んでいる。

「デリア正妃は処刑。ザフィーラ王女は国外追放。二度と、この国と帝国の土を踏むことは許さない。そして――ヴァルス王子は王位継承権はく奪の上、追放。これが、帝国の求める処分だ」

 母を殺したデリアは、王族殺しで死刑。
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