奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
母は側妃ではあったが、王家の一員になったことにかわりはないからだ。
ザフィーラは、暗殺未遂に終わったために追放刑。部屋の茶葉に毒を盛った侍女は、昨晩のうちに国外追放が言い渡されている。
ヴァルスは、王位継承権を剥奪された上で追放となる。
彼は、ザフィーラがエリュシアの部屋の茶葉に毒を盛ろうとしていたのを知っていたにもかかわらず、止めなかったからだ。
ディーデリックは、国王を見据えた。
「国王陛下にはご自身の処分を考えていただく。これだけの罪人を見逃してきたのだ。統治能力に欠けると判断せざるをえない」
クラニウス国王は口を開こうとし、言葉を探しているかのように視線をさ迷わせた。
だが、何も言えないままに口を閉じてしまう。表情には不満がありありと浮かんでいたけれど、この場でディーデリックに反論しても無駄だと諦めたようだった。
(……これで、全部終わるのね)
エリュシアは、ディーデリックの隣で静かに座っていた。あえて、目の前の男に声をかける気にはなれなかったのだ。
「ディーデリック様……もう、充分です」
ザフィーラは、暗殺未遂に終わったために追放刑。部屋の茶葉に毒を盛った侍女は、昨晩のうちに国外追放が言い渡されている。
ヴァルスは、王位継承権を剥奪された上で追放となる。
彼は、ザフィーラがエリュシアの部屋の茶葉に毒を盛ろうとしていたのを知っていたにもかかわらず、止めなかったからだ。
ディーデリックは、国王を見据えた。
「国王陛下にはご自身の処分を考えていただく。これだけの罪人を見逃してきたのだ。統治能力に欠けると判断せざるをえない」
クラニウス国王は口を開こうとし、言葉を探しているかのように視線をさ迷わせた。
だが、何も言えないままに口を閉じてしまう。表情には不満がありありと浮かんでいたけれど、この場でディーデリックに反論しても無駄だと諦めたようだった。
(……これで、全部終わるのね)
エリュシアは、ディーデリックの隣で静かに座っていた。あえて、目の前の男に声をかける気にはなれなかったのだ。
「ディーデリック様……もう、充分です」