奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
帝国への帰路は順調だった。馬車の中でエリュシアは、完成したばかりの魔道具をディーデリックに披露する。
予定通りの旅程をこなし、明日には皇宮に到着するという日のことだった。
馬車の外が騒がしくなってきた。
「どうしたのかしら?」
「使いが来たらしいな」
ディーデリックが馬車をとめさせた時、外から部下の声が聞こえてきた。
「殿下! 緊急の知らせです! シャリーン様からの伝令鷹が届きました」
使者が差し出したのは、小さな筒に入った手紙だった。ディーデリックはそれを受け取り、素早く目を通す。
その表情が、みるみるうちに険しくなった。
「どうしたんですか?」
「……ドミニクを捕らえた、と」
「本当ですか!」
エリュシアは身を乗り出した。
行方をくらませていたドミニクが見つかった。これで、また一歩前進できる。
「重大な発見もあったそうだ。詳細は、直接会って話したいと」
「重大な発見、ですか?」
「わからない。だが、シャリーンがこんな言い方をするということは、相当深刻な事態かもしれない」
ディーデリックの手の中で、シャリーンの手紙が皺になる。
予定通りの旅程をこなし、明日には皇宮に到着するという日のことだった。
馬車の外が騒がしくなってきた。
「どうしたのかしら?」
「使いが来たらしいな」
ディーデリックが馬車をとめさせた時、外から部下の声が聞こえてきた。
「殿下! 緊急の知らせです! シャリーン様からの伝令鷹が届きました」
使者が差し出したのは、小さな筒に入った手紙だった。ディーデリックはそれを受け取り、素早く目を通す。
その表情が、みるみるうちに険しくなった。
「どうしたんですか?」
「……ドミニクを捕らえた、と」
「本当ですか!」
エリュシアは身を乗り出した。
行方をくらませていたドミニクが見つかった。これで、また一歩前進できる。
「重大な発見もあったそうだ。詳細は、直接会って話したいと」
「重大な発見、ですか?」
「わからない。だが、シャリーンがこんな言い方をするということは、相当深刻な事態かもしれない」
ディーデリックの手の中で、シャリーンの手紙が皺になる。