奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
「全速力で皇都へ! 一人先に行って、替え馬を用意させろ。ここから先は、全速力で行く」
走り続けたら、馬をつぶすことになってしまう。先に用意させるのは、できる限り迅速に移動を続けるためだろう。
ディーデリックの命令に馬車は速度を上げ、皇都に向かって走り始めた。
魔道具師ギルドに到着したのは、夜も更けた頃だった。通常なら人気のない時間帯だが、今夜は明かりがついている。
シャリーンは、ギルド長の部屋で待っていた。だが、いつものような落ち着いた様子はなかった。顔色も悪く、疲労の色が濃い。
「クラニウス王国の件、うまくいったようですね」
「ああ。それより、緊急事態とは?」
ディーデリックの問いに、シャリーンは深くため息をついた。
「まず、座ってください。立って聞くには、重すぎる話ですから」
三人は、ソファに腰を下ろした。シャリーンは、しばらく言葉を選んでいるようだった。
「……ドミニクを見つけました」
「それは手紙で読んだ。どこにいたんだ?」
「彼は、巨大な隠し工房を作っていました。トーマスの商会員達が、魔道具の素材を追って見つけたんです。気づきませんでした」
走り続けたら、馬をつぶすことになってしまう。先に用意させるのは、できる限り迅速に移動を続けるためだろう。
ディーデリックの命令に馬車は速度を上げ、皇都に向かって走り始めた。
魔道具師ギルドに到着したのは、夜も更けた頃だった。通常なら人気のない時間帯だが、今夜は明かりがついている。
シャリーンは、ギルド長の部屋で待っていた。だが、いつものような落ち着いた様子はなかった。顔色も悪く、疲労の色が濃い。
「クラニウス王国の件、うまくいったようですね」
「ああ。それより、緊急事態とは?」
ディーデリックの問いに、シャリーンは深くため息をついた。
「まず、座ってください。立って聞くには、重すぎる話ですから」
三人は、ソファに腰を下ろした。シャリーンは、しばらく言葉を選んでいるようだった。
「……ドミニクを見つけました」
「それは手紙で読んだ。どこにいたんだ?」
「彼は、巨大な隠し工房を作っていました。トーマスの商会員達が、魔道具の素材を追って見つけたんです。気づきませんでした」