奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
エリュシアは、目眩を覚えた。
一度目の人生で顔を合わせた時のこと。彼は六十を過ぎていたのに、三十歳そこそこに見えた。
「――だからか! やけに衰えないと思っていたら……」
エリュシアは、ディーデリックの手に自分の手を重ねた。彼が、どれほど衝撃を受けているかが伝わってくる。
「それで、ドミニクはどこにいる?」
「地下の工房に拘束してあります。ですが――彼から、もっと恐ろしい話を聞きました」
シャリーンは、不安そうな表情を見せた。
「まだ何かあるのか?」
「ええ。エリュシア様の一度目の死も、この魂の移植石のためだったようです」
「私の?」
エリュシアは、自分の胸に手を当てた。一度目の人生で感じた、あの恐ろしい感覚が蘇る。
「強力な魔力を持つ者の魂は、移植石の性能を飛躍的に高めるのだそうです。一度目の人生、エリュシア様が殺されたのはそのためでしょう」
「……そんな理由で」
エリュシアの声は震えていた。
一度目の人生。嫁いでからも離宮で、エリュシアは魔道具を作り続けていたから、嫁いだ頃よりも魔力が育ったのかもしれない。
一度目の人生で顔を合わせた時のこと。彼は六十を過ぎていたのに、三十歳そこそこに見えた。
「――だからか! やけに衰えないと思っていたら……」
エリュシアは、ディーデリックの手に自分の手を重ねた。彼が、どれほど衝撃を受けているかが伝わってくる。
「それで、ドミニクはどこにいる?」
「地下の工房に拘束してあります。ですが――彼から、もっと恐ろしい話を聞きました」
シャリーンは、不安そうな表情を見せた。
「まだ何かあるのか?」
「ええ。エリュシア様の一度目の死も、この魂の移植石のためだったようです」
「私の?」
エリュシアは、自分の胸に手を当てた。一度目の人生で感じた、あの恐ろしい感覚が蘇る。
「強力な魔力を持つ者の魂は、移植石の性能を飛躍的に高めるのだそうです。一度目の人生、エリュシア様が殺されたのはそのためでしょう」
「……そんな理由で」
エリュシアの声は震えていた。
一度目の人生。嫁いでからも離宮で、エリュシアは魔道具を作り続けていたから、嫁いだ頃よりも魔力が育ったのかもしれない。