奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
襟首をつかまれ、顔を近づけられ、間近からにらまれても、ドミニクはまったく動じない。ぎりぎりと歯を食いしばったディーデリックは、ドミニクを放り出した。
「お前の考えなど、理解するつもりはない!」
ディーデリックは立ち上がった。そして、シャリーンに向き直る。
「証拠は十分だ。この工房も、記録も、すべて保全してくれ」
「承知しました」
エリュシアは、犠牲者のリストを握りしめた。皇帝に復讐する最後の機会だ。これを逃すわけにはいかない。
「エリュシア。これを持っていきなさい」
「……これは」
ドミニクが魔道具に関わっているのではないかと思ってから作り始めた魔道具だ。その場の魔力の流れを乱すもの。
もし、魂の移植石を皇帝が使おうとしても、この魔道具があれば彼を止め、
そして悲願を果たせるかもしれない。エリュシアの工房に置いていたものを、シャリーンはここまで持ってきてくれたようだ。
「ありがとうございます……師匠」
「……気を付けて」
シャリーンのことを、真正面から師匠と呼んだのは初めてかもしれない。だが、今はそう呼びたかった。
「お前の考えなど、理解するつもりはない!」
ディーデリックは立ち上がった。そして、シャリーンに向き直る。
「証拠は十分だ。この工房も、記録も、すべて保全してくれ」
「承知しました」
エリュシアは、犠牲者のリストを握りしめた。皇帝に復讐する最後の機会だ。これを逃すわけにはいかない。
「エリュシア。これを持っていきなさい」
「……これは」
ドミニクが魔道具に関わっているのではないかと思ってから作り始めた魔道具だ。その場の魔力の流れを乱すもの。
もし、魂の移植石を皇帝が使おうとしても、この魔道具があれば彼を止め、
そして悲願を果たせるかもしれない。エリュシアの工房に置いていたものを、シャリーンはここまで持ってきてくれたようだ。
「ありがとうございます……師匠」
「……気を付けて」
シャリーンのことを、真正面から師匠と呼んだのは初めてかもしれない。だが、今はそう呼びたかった。