奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
「くだらぬ妄想だな。魂の移植石など存在するはずがない」
皇帝の顔に一瞬、焦りが走る。しかしすぐに消え去り、口元には皮肉な笑みが浮かんだ。
「殿下! 執務中ですぞ」
宰相がなおもディーデリックをとめようとするが、ディーデリックは宰相に取り合おうとはしなかった。
「伝説ならば、なぜこの石はお前の魔力に同調する!」
ディーデリックは石を高く掲げる。石はちかちかと光を発し、確かに皇帝の存在に反応している。
「証拠はここにある! この名簿の者達は皆、お前が不自然に若さを保つその代償となった! そうだろう?」
「――愚か者どもめ。何が悪い? 帝国の繁栄を保つために、私は不老の皇帝でなければならなかった!」
皇帝は笑った。
開き直ったその笑みは、皇帝に対抗しようとする者を圧倒しようとしていた。
「老いさらばえ、無力な支配者など帝国を滅ぼすだけだ。ならば、魂を捧げる方が余程に価値があるだろうに――まあ、いい。お前達の魂ももらうとするか」
皇帝の袖から、もう一つの黒い石が取り出された。
皇帝が石を掴んだ手を上げると、不気味に光り始めた。
「やめろ、父上!」
皇帝の顔に一瞬、焦りが走る。しかしすぐに消え去り、口元には皮肉な笑みが浮かんだ。
「殿下! 執務中ですぞ」
宰相がなおもディーデリックをとめようとするが、ディーデリックは宰相に取り合おうとはしなかった。
「伝説ならば、なぜこの石はお前の魔力に同調する!」
ディーデリックは石を高く掲げる。石はちかちかと光を発し、確かに皇帝の存在に反応している。
「証拠はここにある! この名簿の者達は皆、お前が不自然に若さを保つその代償となった! そうだろう?」
「――愚か者どもめ。何が悪い? 帝国の繁栄を保つために、私は不老の皇帝でなければならなかった!」
皇帝は笑った。
開き直ったその笑みは、皇帝に対抗しようとする者を圧倒しようとしていた。
「老いさらばえ、無力な支配者など帝国を滅ぼすだけだ。ならば、魂を捧げる方が余程に価値があるだろうに――まあ、いい。お前達の魂ももらうとするか」
皇帝の袖から、もう一つの黒い石が取り出された。
皇帝が石を掴んだ手を上げると、不気味に光り始めた。
「やめろ、父上!」